Product Details
ISBN 10 : 4334044824
Content Description
混迷の深まる現代に、何らかの指針を求めつつ、現実世界をひたむきに生きる人々にとって、文学は「即効性のない教養」として、魅力的、かつ有用な存在ではないだろうか。登場人物も作者も、じつは私たちと同じような世界に生きていた「隣人」。とはいえ、古典文学は、なぜかいまだに敷居の高いジャンルと思われていることも事実だ。新訳シリーズとして人気の「光文社古典新訳文庫」を立ち上げた駒井稔が、その道の専門家である翻訳者たち十四人に、初歩的なことから果敢に話を聞いた。肩の力を抜いて扉を開け、名翻訳者たちの語りを聞くうちに、しだいに奥深くまで分け入っていく…。紀伊國屋書店新宿本店で続く大人気イベントを書籍化。イベントのもっとも刺激的で濃厚な部分を再現する。
目次 : フランス文学の扉(プレヴォ『マノン・レスコー』 自由を求め、瞬間に賭ける―フランス恋愛小説のオリジン/ ロブ=グリエ『消しゴム』 戦争体験に裏打ちされた、ヌーヴォー・ロマンの方法論 ほか)/ ドイツ文学の扉(トーマス・マン『ヴェネツィアに死す』『だまされた女/すげかえられた首』 謹厳な作家が描くエロスの世界・三部作/ ショーペンハウアー『幸福について』 天才哲学者の晩年のエッセイはなぜベストセラーになったのか?)/ 英米文学の扉(デフォー『ロビンソン・クルーソー』 百カ国以上で訳された「イギリス最初の小説」の持つ魅力/ オルダス・ハクスリー『はずらしい新世界』 『一九八四年』と並ぶ、元祖「ディストピア小説」を読み解く ほか)/ ロシア文学の扉(ナボコフ『カメラ・オブスクーラ』『絶望』 『ロリータ』の作家が、亡命時代にロシア語で書いた小説の謎/ ドストエフスキー『賭博者』 文豪の三つの病、そしてルーレットと性愛と創作の関係とは?)/ 日本文学・アフリカ文学・ギリシア哲学の扉(鴨長明『方丈記』 達観していない作者、災害の記録―予想外の人間臭さの魅力/ アチェベ『崩れゆく絆』 世界的ベストセラーに見る、アフリカ社会の近代との出会い ほか)
【著者紹介】
駒井稔 : 1956年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部卒。’79年光文社入社。広告部勤務を経て、’81年「週刊宝石」創刊に参加。ニュースから連載物まで、さまざまなジャンルの記事を担当する。’97年に翻訳編集部に異動。2004年に編集長。2年の準備期間を経て’06年9月に古典新訳文庫を創刊。10年にわたり編集長を務めた。現在、ひとり出版社を設立準備中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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藤月はな(灯れ松明の火)
読了日:2020/09/20
kaoru
読了日:2021/02/19
燃えつきた棒
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読了日:2021/01/16
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