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ISBN 10 : 4787274295
Content Description
“色盲”はいつから「病」や「異常」や「障害」になったのか、どのようにして「排除」や「治療」や「規律」の対象になったのか―。十八世紀末から十九世紀末までのヨーロッパと二十世紀前半の日本の知の古層に分け入り、近代的な“色盲”概念の系譜をたどる。
目次 : 視覚玩具としての石原表―色盲の両義性/ 第1部 「青」の時代―色盲の前近代(ジョン・ドルトンの「青」―色盲者の言語の発明/ ゲーテの「青」―色盲者の色世界の可視化/ シャルル・メリヨンの“青”―色盲者の記憶の寓意)/ 第2部 十九世紀における色彩秩序の再編成―知覚と言語の弁証法(色盲の「名」をめぐる論争―DaltonismeとColour Blindness/ ショーペンハウアーにおけるカント哲学の生理学化―「経験的=超越論的二重体」としての色盲者の誕生/ ヘルムホルツ対ヘリング―生理学的な「原色」の探究/ ラーゲルルンダ列車事故の衝撃―ホルムグレンの方法をめぐって/ カント主義の哲学者としてのシュティリング―知覚と言語の対立から仮性同色表へ)/ 第3部 石原表と「近代」のほころび(石原忍体制の成立―戦時科学と色盲/ いかにして色盲を「治療」するか―「補正練習法」と規律の技法/ 石原表のゲシュタルト崩壊―石原体制の内破)/ 色盲者の言葉を取り戻すために
【著者紹介】
馬場靖人 : 早稲田大学総合人文科学研究センター招聘研究員、博士(文学)。専攻は科学思想史、メディア論、視覚文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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