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風起隴西 三国密使伝 ハヤカワ・ミステリ

馬伯庸

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150020200
ISBN 10 : 4150020205
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

三国時代の中国。魏・呉・蜀の三国統一の戦いは苛烈を極め、蜀の諸葛亮による魏への侵攻が続いていた。蜀の間諜である陳恭は、殺戮兵器の技術を盗むために魏へと潜入をすることに。だが、その蜀でも、魏の間諜・荀?によって諸葛亮の戦術が盗まれていた‥‥。

【著者紹介】
馬伯庸 : 作家。人民文学賞散文賞、朱自清散文賞、茅盾新人賞、駿馬賞受賞。その作品は「五・四運動以来の歴史的文学創作の系譜」に沿っていると評価され、「歴史的可能性小説」の探求に力を注いでいる

齊藤正高 : 愛知大学中日大辞典編纂所研究員、愛知大学・岐阜大学など非常勤講師、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • たま

    『両京十五日』『西遊記事変』に続き馬伯庸3作目。面白い。三国志時代を舞台に諜報部門の実務官僚の暗躍をル・カレばりに緻密に描く。地理も歴史も職制も知らないことばかりだが気にせずぐんぐん読めるのがこの作家さんの手腕。当時の風物がどれだけ史料に残っているのか知らないが、呉の街の描写などとても良い。諸葛亮がかっこよく、主人公たちも好感が持てる。蜀に潜む魏の間諜「燭龍」の正体はすぐに察しがつくが、仕掛けが施され最後まで飽きさせない。ポケミス高いけど買います。早川さん、ほかの作品も翻訳してください。

  • sin

    帯にはスパイ小説と記されているが、敵国に地位を得て情報を探る姿が忍びの草の様な存在に思えた。物語の幕開けは蜀の開発した兵器の威力の前に魏の部隊が壊滅する場面から始まり魏に潜入する間諜が掴んだ情報から蜀で敵国間諜を調査する部門が魏のミッションに対する姿が描かれるが優秀な人物ばかりではなく虚栄心や好悪の感情、利己的な心情で職務を阻害する上司や軍人の姿も描かれて、この物語をリアルに仕立てあげているように感じた。やがて浮かび上がる蜀に深く入り込んだ“燭龍”と呼ばれる間諜の存在がこの作品をミステリー足らしめている。

  • とも

    三国時代、魏と蜀を舞台とした諜報合戦。三国志の主要人物は退場してるくらいの時代の話。歴史とスパイのドラマ。モグラをさぐる話しは面白いねえ。TVドラマになるらしいので楽しみ。

  • スイ

    馬伯庸で三国志でスパイなんて面白くないわけないじゃない!!! ゆっくり読もうと思っていたら、ドラマ版も始まるということで、映像版より先に小説を読みたい私は急いで読むことに。 でも時間があっても結局一気読みしただろうな! 面白かった! 軽妙な文章とスリリングな展開、地に足がつきつつしっかりキャラの立った登場人物、全部がいい。 大きなものの犠牲にされる小さきものの哀しさは前作に共通するので、書きたいことの一つなのではないかと思う。好き。 そして真相ね…スパイものはほろ苦くてこそだよね…。

  • よっち

    三国志の英雄たちが表舞台から去った後の蜀漢を舞台に、蜀の間諜の陳恭が偶然にも蜀へ潜入した魏の間諜の存在を知る歴史スパイ小説。蜀の新兵器の機密を盗むために送り込まれたのか?一方、間諜対策を行う荀詡は機密を守るために密かに動き出す展開で、諸葛亮や魏延、馬岱といった人物も出てくるものの、あくまでメインは歴史に名を残さない官吏や間諜たちで、魏・呉・蜀の三国がそれぞれ諜報機関を持っていて、互いにスパイを送り込んで情報戦を繰り広げたり、彼らが知り得た情報から新たな状況が生まれたりしていく様子がなかなか面白かったです。

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