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あの光

香月夕花

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087718454
ISBN 10 : 408771845X
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan

Content Description

ハウスクリーニングサービスで働く高岡紅は、丁寧な仕事と気配りで指名が入るほど信頼を得ていたが、待遇の悪さや部下の対応に腐心する日々に疑問を抱いていた。そんな折、十代から水商売で身を立てた母・奈津子から独立を促され起業を決意。仕事は軌道に乗り、親しい顧客の勧めで「開運お掃除サービス」を新たな事業として立ち上げる。そんな紅のブログがインフルエンサーの目に留まり、書籍出版とセミナー開催の運びに。経験を活かした実践術と母親譲りの弁舌で聞くものを魅了し、一躍時の人になるも、ある日、紅のメソッドを曲解した教え子の行動がSNSで批判されているという知らせを受ける。窮地に追い込まれた紅は起死回生を図るのだが…。

【著者紹介】
香月夕花 : 1973年、大阪府生まれ。東京都在住。京都大学工学部卒業。2013年「水に立つ人」で第93回オール讀物新人賞を受賞。2016年「Anchor Me」が第23回松本清張賞の最終候補に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • シナモン

    「一度つき始めた嘘は、徹底してつき通す他にない」…「開運お掃除サービス」の事業を立上げたころはそんなことも思ってなかっただろうに、自分の意思とは裏腹にどんどんエスカレートして引き返せなくなっていく様子が恐ろしい。そんなまがい物の言葉にも励まされ前を向ける人たちもいると思うと言葉の持つ力は凄いなと感じる。ボロボロになってしまった紅だけど彼女なら本物の愛をいつか誰かに届けられる日がくる。そう信じたい。最終的に紅がどんな風に着地するのか気になって一気に読めたし楽しめました。

  • itica

    私たちは日々迷いの連続だ。大小の差こそあれ悩みは尽きることが無い。そんな時に掃除で運が開けるとなれば実践したくもなるだろう。そうか、人はこうやってのめり込んで行くのかと、具体例を示された気持ちで読んだ。ハウスクリーニング会社に勤務する紅(べに)が独立した当初は、こんな目論見はなかったはずだ。弁が立ち、周囲の後押しもあり、掃除開運セミナーを持つまでになった紅。しかし虚像はいつかは崩れ去る。現実にもありそうな怖い話だった。

  • ゆみねこ

    ハウスクリーニングの仕事をしている高岡紅は独立し、「開運お掃除サービス」を立ち上げる。紅のブログがインフルエンサーの目に留まり書籍出版とセミナー開催と一躍人気者に。自己啓発・承認欲求、中々考えさせられる内容に一気に引き込まれた。

  • チーママ

    12月も半ばを過ぎると大掃除が頭をよぎる。本を読んでいる暇があったらさっさと始めろ〜と命じるもう一人の私がいる。それに抗うように読んだ本が掃除を題材にした作品とは…(笑)。ハウスクリーニングの仕事から汚部屋に住む顧客らの悩みや苦悩を知った高岡紅は、掃除をすれば事態は好転するのだと励ます。変わっていく彼らに手応えを感じた紅は「開運お掃除サービス」を起業するが…。良かれと思って始めたこととはいえ嘘で固められた砂上の楼閣。逆回転していく怒涛の終盤には流石に心が痛んだけれど微かに希望の見えるラストにホッとした。

  • えんちゃん

    虚が実を超えたらあとは崩壊するのみ。ハラハラしながらあっという間に読了。掃除屋から起業しカリスマお掃除コンサルに成り上がった女性の栄光と転落の物語。掃除だけで開運するとは思わないけど、やっぱり綺麗にする心掛けは生きる上で大切。原点に返った紅に射す光は、希望の光でありますように。

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