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お城の値打ち 新潮新書

香原斗志

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106110696
ISBN 10 : 4106110695
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「本物の城」は12しかない!? 近年の「城ブーム」のおかげで、全国各地で名所・史跡として人気を集める城の数々。だが、中には史実とはおよそ異なる姿がまかり通っている例もある。そもそも、かつて数万あったという日本の城郭はなぜ激減してしまったのか。「現存天守」「復元天守」「復興天守」「模擬天守」の違いとは――文化財としての城の値打ちと、その歴史と未来を問う。

【著者紹介】
香原斗志 : 神奈川県横浜市出身。歴史評論家、音楽評論家。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。日本古代史から近世史まで、幅広く執筆活動を行う。音楽評論家としてはオペラを中心にクラシック音楽全般について評論活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • まーくん

    信長以降の権威の象徴として多く造られた、近世のお城は徳川幕府の「一国一城令」、明治新政府の「廃城令」によりに多数破却された。生き延びた貴重な城郭も第二次大戦の空襲により多くが焼失しまう。戦後、荒廃した国土からの復興の象徴として多数のお城がコンクリート製で復元されたが、観光の道具として復元はないがしろにされたお城も多く、甚だしくは元来、お城としての石垣や櫓などもなかったのに立派な天守を「復元」させたところもある。ただ、近年、文化財としての城郭の重要さが認識され、慎重な復元に配慮されるようになってきた。⇒

  • 二分五厘

    かつて日本全国に数万あったといわれる城郭が激減した理由。江戸時代の一国一城令 、明治時代の廃城令、官や軍部の接収・払い下げ、戦争、そして都市開発。それを免れて今なお全国各地で名所・史跡として人気を集めているお城の数々。だけど、現存12天守ですら史跡としては破壊されまくっている現実。昭和の天守再建ブームにおける″町おこし″としての天守復興ラッシュ、そして平成・令和の天守復元事情とは。観光客に映えるために史実を無視、城の個性を否定した行政。それだけに名古屋城や熊本城の復元計画には期待しています。

  • 金吾

    史実を無視して観光のために作った模擬天守は残念です。明治維新は武士によるクーデターでありながらも、武家政権を否定することから始まったので城の建造物を軽視したのかなあと思いました。

  • よっち

    そもそもかつて数万あったという日本の城郭はなぜ激減してしまったのか。文化財、史跡としての城の「値打ち」と、その歴史と未来を問う1冊。江戸時代の廃城令や、明治維新以降に軍用施設としての観点から不要なものは取り壊されたり、太平洋戦争中に空襲で消失したりで多くは失われ、当時の遺構を残す本物の天守閣は12しかないという状況。明治維新時の扱いと空襲が痛かったのもありますが、集客目的で改変されていたり、実は一部が破壊されていたり、史実とはおよそ異なる姿がまかり通っている城のあり方に一石を投じていて考えさせられました。

  • スー

    6天守は数百棟建てられていたようですが明治維新時には70数棟が残っていて太平洋戦争時には20棟残っていて空襲で7棟焼失し戦後1棟失われ現在12棟現存している。明治維新時に70棟ぐらいしか残ってなかったという事に驚きました、結構失われていて財政難で再建されなかった例が沢山あったんですね。そして維新後にもかなりの数が失われたのは残念です当時は文化遺産を残すという概念が無かった様なので仕方ないのかもしれないですけどほんとうに残念に思います。最近は木造で当時の天守を再現しようというのは大歓迎です、でもそうなると

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