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すし天ぷら蕎麦うなぎ 江戸四大食の誕生 ちくま学芸文庫

飯野亮一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480097279
ISBN 10 : 4480097279
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本料理の基礎が出来上がった江戸時代。後期に入り経済事情が安定すると、ふだんの食事にも胃袋を満たす以上のものが求められるようになる。こうした中で生まれ、洗練されていったのがすし、天ぷら、蕎麦、うなぎだ。腕利きの料理人が現れると、食べ手にも粋人が現れる。この両者が出会い、食の世界に変革がもたらされていった。たとえば、日本橋南詰の天ぷら屋台の名店「吉兵衛」の客が、隣り合わせた屋台のかけ蕎麦に天ぷらを浮かべることを思いつく、といった具合に―。膨大な史料を読み解き、江戸四大名物食誕生の知られざる歴史に迫る、江戸食文化史の決定版!

目次 : 序章 食べ物商売の繁盛と四大名物食/ 第1章 そば屋の誕生と発展(そば屋の誕生/ そばの名店の誕生 ほか)/ 第2章 蒲焼屋の誕生と発展(蒲焼のはじまり/ 蒲焼屋と江戸前鰻 ほか)/ 第3章 天麩羅屋の誕生と発展(屋台店で売りはじめた天麩羅/ 天麩羅屋台店の繁盛 ほか)/ 第4章 握りずし屋の誕生と発展(握りずしのルーツはなれずし/ 江戸の町にすし店あらわる ほか)

【著者紹介】
飯野亮一 : 早稲田大学第二文学部英文学専攻卒業。明治大学文学部史学地理学科卒業。食文化史研究家。服部栄養専門学校理事・講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • へくとぱすかる

    空腹のときに書店に入ったので、買ってしまったが、買ってよかった。この四大食は今でも「ごちそう」の部類になるだろうが、江戸時代にどんな食べられ方をしていたのかが、細かく探求されていて、味を想像しながら、楽しく読んだ。現代よりははるかに物資が貴重だった時代のはずだが、さすがに江戸っ子の気質・たくましさを感じた。そばはとにかく、高級店のすしの高さには驚いた。

  • 石油監査人

    著者は食文化史研究家で服部栄養専門学校理事。この本では、江戸の四大名物食(蕎麦、鰻、天ぷら、鮨)が誕生した経緯を、豊富な文献資料と図版を基に解説しています。麺類は、うどん屋のみだった江戸が急速に蕎麦屋の町になったり、握りずしの登場でそれまで主流だった箱寿司があっという間に脇役に追いやられたりと、当時の人々の嗜好の変化の速さと、食へのこだわりに驚かされます。例えば、江戸で食べられていたすしネタは、玉子焼き、マグロ、コハダ、アワビ、白魚、蛸、アナゴ、車エビ、小鯛など多様で高級感もあって美味しそうです。

  • ❁Lei❁

    食欲をそそるタイトルに惹かれて。どれも大好きな食べ物なので、それらの起源を知るのはとても楽しかったです。とりわけ面白かったのは、天ぷらそばの起源。そばと天ぷらの屋台がとなりに並び立ち、お客さんが両方を買って組み合わせることで、天ぷらそばが誕生したのだとか。江戸時代のフードコートで、お互いの店が協力して儲けていたなんて、想像するだけで楽しい情景です。そんな様子を含めた当時の絵もたくさん収録されており、江戸の雰囲気を大いに味わうことができました。読んでいるとお腹が空いてくる一冊です。

  • tama

    図書館本 好きなものばかりだから!かつて蕎麦は大根おろししぼり汁になめ味噌を溶いてつけて食した。ちょっと試したい。藪蕎麦は藪の中の田舎店だったからで、出汁つゆがダメで客はつゆ持参。蒸籠はツナギなしのゴワゴワぶつぶつだったから蒸す必要があった名残り。天麩羅屋台の隣に蕎麦屋台があり客は天麩羅を買って蕎麦に入れて食した。屋台の蕎麦屋でも酒を出してた(いいなー)。かば焼きはぶつ切り鰻を長いまま串を縦に刺し焼いたから。江戸握り寿司はデカかった。いなり寿司は細長いのを切り売りしていた。「綿飴」という語が気になる。

  • getsuki

    現在の日本料理の基礎が出来た江戸時代。その中でもすし、天ぷら、蕎麦、うなぎがいかにして人々に愛されるようになったかを紐解いていく一冊。知れば知るほど奥深い江戸の食文化に興味が尽きません。面白かったです。

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