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町の本屋はいかにしてつぶれてきたか 知られざる戦後書店抗争史 平凡社新書

飯田一史

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582860795
ISBN 10 : 4582860796
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

出版流通システムの中で、戦後の書店が直面してきた課題を多様な切り口から論じる。複合店化、大型書店の登場、ネット書店の台頭‥‥「本屋」はこれからどうなるのか。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    本屋が好きだ。デートの待合せはいつも書店だった。その本屋が苦境に立たされている。出版流通の課題を見事に分析した本書は読み応えがある。歪な商慣行が浮き彫りになる:定価販売、取次の圧倒的支配、委託販売という名の返品条件付販売、雑誌と書籍の一体流通、雑誌に依存する収益、「見計らい配本」という悪習など…。再販制度に胡坐をかいた出版社・取次・書店の縦の統制が、結果的に出版流通を硬直化させ、市場の支持を失ってゆく歴史が語られる。一方、書店と図書館の関係においてTRCに批判的な論調が示されるが、その部分は賛成できない。

  • アキ

    今まで利用して来た本屋を思い出しつつ、本屋という形態の時代による劇的な移り変わりを知る。書店の営業利益率が最高で1975年の3.5%、出版市場最盛期の1990年代後半の利益率はほぼ0であったのに驚く。日本では出版社ー取次ー小売書店の本の流れだが、再販制という本の価格を抑える制度と書店側の本の値上げがないとやっていけない現実に出口は見えない。2024年11月リアル書店は7813店で、この10年で4000店近く減少した。リアル書店が半分、ネットが半分と言われるが、これからもリアル書店で買いたいと思う。

  • Aya Murakami

    通院先近くの啓文社で購入。 出版不況は今に始まったことではない。地方では無書店地域がかなり前に問題になっていたこと、客注の商品が届くのが遅い、コンビニ鉄道会社図書館との競合…。問題は山積みだった。そして本を扱ういずれの業種も苦しいというのが印象的だった。苦しい者同士の憎しみあいは悲しすぎる現実。後、東野圭吾クラスのベストセラーでもない限り図書館が書籍の売り上げを食う可能性は低いそうな。

  • ヒデキ

    学校を出た後で最初の就職口が、書店でした。 遥か40年近く前です。本屋が、ビデオレンタルや文具の扱いを始めたころでした。その前に雑誌やコミックに力を入れていたので利益を少しでも稼ぎたいということを説明して貰っていました。 この本で私が、読み飛ばしたかもしれませんが、 書店の支払い条件があまり語られていない気がしました。 資金繰りをしていく上でここに触れてないのかな? と思ってしまいました。

  • けぴ

    もともと本屋は利益率が低く、経営が苦しい状況があったものの、文具や玩具を売ったりCDレンタルしたり兼業することで凌いできたようです。更にAmazonがネット販売に参入、スマホの普及で本を読むことが自体が減り廃業することが相次いでいるようです。新書ですが引用文献やデータを細かく示しており、学術書のような体裁。日本の本屋の歴史を多角的に解析した良作でした。

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