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Hspブームの功罪を問う 岩波ブックレット

飯村周平

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784002710747
ISBN 10 : 4002710742
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2023
Japan

Content Description

とても感受性の高い人=HSPという言葉は当初の意味を超えて独り歩きし、問題のある取り上げ方も広がっている。気鋭の心理学者が「HSPブーム」の実情を明らかにする。

目次 : 第1章 HSP「ブーム」の実情(HSPの「発見」/ HSPはどこから来たのか?/ HSPという言葉の扱われ方 ほか)/ 第2章 HSPブームの功罪(HSPはなぜ広く受け入れられたのか?/ HSPラベルと人々との相互作用/ ポップ化されて広まったHSP ほか)/ 第3章 「消費」されるHSPブーム(誰がHSPブームを「消費」しているのか?/ HSPブームの「罪」とどう付き合うか?/ HSPに関する学術的な情報源)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ネギっ子gen

    HSP(敏感すぎる人)という言葉の登場によって、目に見えない「生きづらさ」にHSPという名前が与えることで、安心する人々が増えた。だが、本来は心理的特性を表す考え方が独り歩きし、支援が必要な人であるにも関わらず、「これは気質(HSP)だから、病気ではない」と自己理解することで、結果的に支援につながれなかったり、医療やカウンセリングや資格ビジネス、カルトやマルチ商法の勧誘まで、様々な問題が目立つようになった。“思春期・青年期の環境感受性”を研究テーマとする心理学者が、「HSPブーム」の実態を明らかにする。⇒

  • mana

    図書館本。こういったわかりやすい心理学的なものは流行りやすい。

  • くさてる

    ここ数年で一気にひろまった「HSP=繊細さん」という概念に、ちょっと首をかしげていたところ、この良書に出会いました。HSPという概念の紹介と、その功罪を具体的に平易な言葉で解説しています。HSPを自認する人にとっても、否定一色ではなく、そこからつながっていく危うい商売や医療(と称するもの)への警告が丁寧に説明されているので、おすすめできる一冊です。

  • 水色系

    HSPブームにより、自らをHSPであると名乗る人が急増。本書は、そのことのおもに「罪」にフォーカスした内容。私は自分のことをあてはめると結構なHSPだと思っている。が、それで何かどうこうしようと思ったことも、何かが解決すると思ったこともない。でも実際、HSPの人が金儲けの道具みたいにされてるケースもあるんやね…。心が痛い。

  • ピンガペンギン

    HSPについて人一倍敏感な人(繊細さん)などの説明で書籍が多く出たり、関連の民間資格がビジネスになったりしているが、学術的な定義とは異なっている。学術的には感覚処理感受性が高い人であって、「診断」されるものではない。刺激に対する反応は良いものも悪いものもある。最近出ている本では、ネガティブなことが強調されている。一部のクリニックではブームにのって根拠のない「脳波で診断」などを行っているという。注意が必要だ。心理学者が書いたHSP関連書籍はほとんどなく学術的正確さにかけるものが多い。(P79)

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