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中立国の戦い スイス、スウェ-デン、スペインの苦難の道標

飯山幸伸著

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784769824633
ISBN 10 : 4769824637
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2005
Japan

Content Description

軍事大国の恫喝と近隣諸国の非難の矢面に立つも、国土の荒廃をまぬかれるためにはいかなる努力も惜しまない―戦争を回避せんとするがゆえに筆舌に尽くし難い苦難の道のりを歩んできた中立国の戦略とはいかなるものだったのか。各国の中立体制に至る過程から、その軍事、外交政策まで鋭く分析する話題の一冊。

目次 : 第1章 それぞれの国史・中立政策への途/ 第2章 二十世紀大戦下の中立政策/ 第3章 大戦下のスイス連邦/ 第4章 戦争回避のための苦渋・スウェーデン外交/ 第5章 非交戦国、中立国の間で揺れた独裁スペイン/ 第6章 そのほかの中立国、非交戦国

(「BOOK」データベースより)

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第2次世界大戦で中立を保ったスイス・スウ...

投稿日:2021/07/13 (火)

第2次世界大戦で中立を保ったスイス・スウェーデン・スペインについて書かれた本です。中立国には宣言のみではなく、戦争当事国に国土を利用させない義務があり、大国の圧力に抵抗するにはある程度の軍事力なども必要などきれいごとでは済まない現実が書かれています。

一郎 さん | 千葉県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • hexia

    題のとおり、WW2欧州戦線において中立かつ独立を維持できた国家をあげ、その外交や軍備について解説している。中立を維持するため必要なのは「狐の知恵、獅子の勇気、貝の忍耐」と表現されているが、交戦各国の影響力をいなしていけるだけの交渉力・軍事力、そして傑出した資質のリーダーが絶対に必要。あとは世界の運命の本流に巻き込まれない程度に経済力が小さく位置が悪いことか。…ああ、どれもこれも我が日本には望んでも得られないものばっかりだw

  • Ted

    '14年1月刊(底本'05年6月)。○第二次大戦の欧州で中立を維持できた国の外交や国情をスイス、スウェーデン、スペインを中心に詳述。中立を宣言さえしていれば他国からの侵略は自動的に受けないなどと思ったら大間違いで、その裏には狐と狸の化かし合いのような駆引きや、恫喝にも怯まない(ふりをする)勇気、血の滲むような忍耐が必要とされた。更には自国の地理的な条件(不変)や枢軸国・連合国軍間の戦況(可変)といった「運」もあった。中立国に厳しい米国は昔から「敵か味方か」白黒ハッキリさせないと気が済まないお国柄のようだ。

  • かんがく

    ドイツと英仏連合が戦い、ヨーロッパ中が巻き込まれた二回にわたる世界大戦。その中で、どちらの陣営にも属さなかった中立国について書いた本。スイス、スウェーデン、スペインなど様々な例を中立を保った背景とともに紹介し、周りから孤立してしまう、中立という立場の難しさを語っていました。私も勿論戦争反対ですが、もし米中や米露が戦争を起こした際、日本の外交で中立を貫くのは無理だな、とスウェーデンの外交努力の実情を見て思いました。

  • Yasuhisa Ogura

    第2次世界大戦は連合国対枢軸国の戦いだったが、どちらの陣営にも属さない中立国もあった。スイス、スウェーデン、スペインなどである。これらの国家は、自国を戦禍から免れさせるために、両陣営と「戦い」を繰り広げたのである。本書は、その「戦い」を描いたもの。それぞれの国家によって事情は異なるが、両陣営からの圧力に屈せず中立を守り続けられた理由は、「戦争を避けたい」という強い思いに他ならない。相対的に国力が低下することが否定できない日本にとって、有意義な示唆を与えてくれることは間違いないだろう。

  • mu1059

    「中立です」って宣言するだけで戦争を回避できるとおもっている脳内お花畑な連中は一読あれ。しっかり自分で武装する覚悟、近隣国に恨まれてもいい覚悟、有事にはいくらでも血を流す覚悟などなど中立するには悲壮なくらい努力が必要なのだ。

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