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サンカ・廻游する職能民たち 考察編 尾張サンカの研究

飯尾恭之

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784826504188
ISBN 10 : 4826504187
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2005
Japan

Content Description

現存した廻游型セブリサンカ「オタカラシュウ」の老人からの豊富な聞き採り報告と、それを裏付ける考古学的調査を駆使した「セブリバ」検証により、未知なる「サンカ」像が、鮮やかに浮かび上がる。

目次 : 考察―1・セブリバからの考察/ 考察―2・物質文化からの考察・情報A類品の解析/ 考察―3・フィールドからの考察/ 考察―4・さんか・ぽん・おげの三次元/ 「三角サンカ学」を検証する/ サンカの人々の共有文化の検証―武蔵サンカ・松島兄妹による尾張サンカ資料の解説/ 母、飯尾ヒロのサンカ回想―自筆記録と聞き書き/ サンカ異称に見られるカッパ類名―飛騨川水系における最後の「セブリサンカ」/ ある在地型竹細工師の行商時持ち歩き道具/ 泥棒の道具〔ほか〕

【著者紹介】
飯尾恭之 : 1946年生まれ。名古屋考古学会設立同人。濃尾考古学研究会主幹。歴史民俗学研究会理事。日本民具学会、静岡県考古学会などに属す。名古屋を中心とした考古学研究で活躍すると同時に、1970年頃より考古学的手法を民俗学分野に実践的に活用しはじめる。その一つとして、既存の方法論にとらわれない「サンカ」研究・調査を行い、注目を集める。精力的な文献研究と並行して現在も現場調査とフィールドワークは継続中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • まちこ

    飯尾氏による尾張サンカ研究第二弾。竹林の考察が興味深かった。竹は風媒花ではないので飛び地へ広がることはない、逆に言えば竹林は人為的なものだという前提で犬山〜多治見の山中を観察すると等間隔に竹林があるという。尾張サンカの箕作の材料採集の場だったのではないかという。竹ひとつ植わってるのに理由がある、という見方がとても新鮮だった。あとは遺構・物品の総合的考察、尾張サンカと武蔵サンカの聞き取り調査の照合→共有文化の検証など。金山町に現れていたサンカ家族の女の子「カッパのノリちゃん」と結ばれなかった少年の話がイイ。

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