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私たちの特別な一日 冠婚葬祭アンソロジー 創元文芸文庫

飛鳥井千砂

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488803100
ISBN 10 : 4488803105
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人生の節目で催される行事を総じて、冠婚葬祭という言葉があります。冠は成年として認められる成人式を、婚は婚姻の誓約を結ぶ結婚式を、葬は死者の霊を弔う葬式を、祭は先祖の霊を祀る祭事を指します。人生の始まりと終わりから、そして当人が死してなおその先まで縁を繋いでいく四つの行事。現在の、あるいはこれからの私たちと冠婚葬祭をテーマに、書き下ろしを含む文庫オリジナル・アンソロジー。

【著者紹介】
飛鳥井千砂 : 1979年愛知県生まれ。2005年『はるがいったら』で第18回小説すばる新人賞を受賞してデビュー

寺地はるな : 1977年佐賀県生まれ。2014年『ビオレタ』で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞してデビュー。21年『水を縫う』で第9回河合隼雄物語賞を受賞

雪舟えま : 1974年北海道生まれ。2011年に歌集『たんぽるぽる』を、翌年に小説『タラチネ・ドリーム・マイン』を刊行

嶋津輝 : 1969年東京都生まれ。2016年「姉といもうと」で第96回オール讀物新人賞を受賞。19年に同作を収録した作品集『スナック墓場』でデビュー

高山羽根子 : 1975年富山県生まれ。2010年「うどん キツネつきの」で第1回創元SF短編賞佳作入選。14年、同作を表題作とした作品集でデビュー。16年「太陽の側の島」で第2回林芙美子文学賞大賞を、20年「首里の馬」で第163回芥川龍之介賞を受賞

町田そのこ : 1980年福岡県生まれ。2016年「カメルーンの青い魚」で第15回「女による女のためのR−18文学賞」大賞を受賞。翌年、同作を収録した作品集『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビュー。21年『52ヘルツのクジラたち」で本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いつでも母さん

    特別な一日・・短編6話。圧倒的に最後の町田さん『六年目の弔い』に持ってかれた感じ。さぁ、私ならどうする?って問われた気がする(勝手にだけど)私なら多分話さない。駆け落ち迄した相手にうり二つの忘れ形見・珠美・・「あなたをあの日あの時、見たから夫は事故に遭ったのよ」そう言ってあなたにとっての父親を還してなんかやらない。って思う私は鬼だわね(汗)あなたに罪も怨みもないけれど。

  • machi☺︎︎゛

    冠婚葬祭をテーマに書かれたアンソロジー。飛鳥井さん、寺地はるなさん、町田そのこさんは安定して良かったけど初読み作家さんたちもすごく良かった。

  • チーママ

    冠婚葬祭をテーマにした短編小説アンソロジー。『襷がけの二人』の嶋津輝さんと町田そのこさん目当てに読んだが、家と会話できる特殊能力を生業に諸国を放浪する女師匠と助手のちょっと切ないラブストーリー、雪舟えまさんの「二人という旅」が良かった。嶋津さんの作品は「漂泊の道」。いつもながらどこか艶っぽくてカッコ良い女性が登場する。女同士の関わりを描かせたらこの方は本当に上手い。最終話は町田さんの「六年目の弔い」。これぞ大トリを飾るに相応しい作品。まさかの伏線回収が実に見事で、おお!と叫びそうになった。

  • J D

     冠婚葬祭をモチーフにしながらSFやミステリーの香りが漂う作品もあり、楽しめた。冷静な目で見ても大トリの町田そのこさんの「六年目の弔い」痺れた。こういう話だと町田そのこさんの独壇場だなと思う。最後のエッジの効かせ方がまたいい。嶋津輝さんの「漂泊の道」にもグイグイ引き込まれた。寺地はるなさんの「ありふれた特別」ほんのりと幸せな感じがいい。大トリの町田作品だけのために手を取ったけど、発見のある読書だった。結構オススメです。

  • ひさか

    紙魚の手帖vol.08(2022年12月)読切特集<冠婚葬祭> 飛鳥井千砂もうすぐ十八歳、寺地はるなありふれた特別、雪舟えま二人という旅、嶋津輝漂泊の道、高山羽根子祀りの生きもの、書き下ろし町田そのこ六年目の弔い、の6つの冠婚葬祭をテーマにしたアンソロジーを2023年11月創元文芸文庫刊。6編は冠、冠、婚?、祭、祭?、祭、かな(難しい🤔)。祀りの生きものでのラスト付近の幻想的な解釈が高山さんらしくて面白い。全編を通じての多彩さが楽しい。

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