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ISBN 10 : 4756245757
Content Description
人々に守られてきた素朴で愛らしい仏と地獄の世界
この本には、国によって文化財に指定された仏像・地獄絵は1点も取り上げていない。国宝・重文に代表される“都でつくられた精緻で荘厳な仏像"の「対極」にある、稚拙ながらも強い存在感を放つ地方仏。これら、仏師の手によらない「民間仏」は、岩手県・青森県に数多く現存する。
1章は、仏像の決まりや彫刻の常識を欠きながらも一生懸命つくられた、個性的で愛らしい仏や十王、鬼の像を紹介する。
2章では、近世の地獄絵を取り上げる。ほとんどが無名の民間画工によるものである。寺社が上層階級の庇護を十分に受けられなくなった中世後期から、庶民への布教のための仏画が増えてくる。伝統的な決まりを重んじた仏画の中で、例外的に儀軌から自由でおおらかに表現された江戸時代の地獄絵は、仏典に説かれた地獄をベースにしつつもさまざまな信仰が盛り込まれ、インド・中国・日本が混じり合った、日本人の他界観の終着点とでもいうべき内容を持っていた。
民衆に寄り添い、信仰の対象として愛され残ってきた、畏怖心を要求しない仏像・地獄絵を、大きな図版・美しい写真で紹介する1冊。
[著者紹介]
須藤 弘敏:弘前大学教授
矢島 新:渋谷区松濤美術館学芸員を経て、跡見学園女子大学教授。著書「日本の素朴絵」ほか。
【著者紹介】
須藤弘敏 : 1954年、青森県生まれ。東北大学大学院博士前期課程修了。博士(文学)。東北大学助手を経て、弘前大学人文学部教授。仏教絵画及び東北の仏教美術を主に研究
矢島新 : 1960年、長野県生まれ。東京大学大学院博士課程中退。渋谷区立松涛美術館学芸員を経て、跡見学園女子大学教授。近世の宗教美術を中心に、日本美術のオリジナリティについて考えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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あじ
読了日:2015/05/27
鯖
読了日:2015/05/10
tom
読了日:2020/07/11
あーびん
読了日:2018/08/02
かごめ
読了日:2016/06/29
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