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人魚が逃げた

青山美智子 (小説家)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569857947
ISBN 10 : 4569857949
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
November/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

本屋大賞4年連続ノミネート!
今最注目の著者が踏み出す、新たなる一歩とは――。
幸福度最高値の傑作小説!

<STORY>
ある3月の週末、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚が、いなくなってしまって‥‥逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始め――。
そしてその「人魚騒動」の裏では、5人の男女が「人生の節目」を迎えていた。12歳年上の女性と交際中の元タレントの会社員、娘と買い物中の主婦、絵の蒐集にのめり込みすぎるあまり妻に離婚されたコレクター、文学賞の選考結果を待つ作家、高級クラブでママとして働くホステス。

銀座を訪れた5人を待ち受ける意外な運命とは。
そして「王子」は人魚と再会できるのか。
そもそも人魚はいるのか、いないのか‥‥。


※カバーデザインは変更の可能性があります。

【著者紹介】
青山美智子 : 1970年生まれ。愛知県出身。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。デビュー作『木曜日にはココアを』が第1回宮崎本大賞を受賞。『猫のお告げは樹の下で』が第13回天竜文学賞を受賞。『お探し物は図書室まで』(2位)、『赤と青とエスキース』(2位)、『月の立つ林で』(5位)、『リカバリー・カバヒコ』(7位)と2021年から4年連続で本屋大賞にノミネートされる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    アンデルセンの「人魚姫」をモチーフに、5つの連作短篇で織りなす物語。それぞれの短篇は一応は独立しつつも、互いに連続性を保ち、最後は円環を結ぶという構成。物語はすべて銀座の歩行者天国を舞台に繰り広げられる。それは、いわば日常に潜む非日常の空間である。そして、物語を繋ぐトリックスターの働きをするのが「王子」である。逃げた人魚は紗奈であったのか、それとも理世であったのか。最初は、読者に迎合的であるという意味において、もうほとんどポピュリズム小説とでも言うべきかと思ったが、先に進むにつれてよくなっていくようだ。⇒

  • starbro

    青山 美智子は、新作中心に読んでいる作家です。 本書は、銀座人魚姫&王子ファンタジーの佳作でした。 私は、仕事&プライベートで頻繁に銀座を訪れますが、街並みの描写にリアル感がありました。 個人的にマーメイドドレスやスカートが好きです(笑) https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85794-7

  • しんごろ

    行ったり来たりすれ違い、ボタンの掛け違いはあるものさ。それが人生というもの。今、眼の前に見えてる世界は嘘か真か夢なのか。きっと真なのだ。人生はノンストップ。立ち止まれない。人魚が逃げて王子が探す銀座の街で、節目を迎えた五人の男女の人生が交差する。逃げたらダメだ。逃がしてもダメだ。しっかり今を受け止めて、それぞれ自分の思う道を進むんだ。道標の青山美智子。美智子の“みち”だけにね。今作は、違った感じでつなぎにつないで気づきを与えて導かせる。物足りなさは感じるが、青山美智子作品の新しい世界を垣間見た。

  • ちくわ

    【♪】『月の立つ林で』以来の青山作品。今回は『童話 人魚姫』(と銀座)が中心で、その衛星が各話の主人公達なのだろう。この童話は王子と人魚の誤解と葛藤を描いた遠い世界の物語だが、意外と自分の身近でも巻き起こっている普遍的な悲劇だと認識させられる。また本作では、他の童話も織り交ぜらせながら人の悲喜交々が綴られ、読み易く短い童話にも深遠なテーマが存在する事にも気付かされる。余談だが、ロブ秋村はタージンで脳内再生された。調べたら和光プロダクションに所属?…作中の銀座・和光とシンクロし、オレは妙な運命を感じた(笑)

  • bunmei

    アンデルセン童話『人魚姫』をモチーフに綴られた青山ワールド全開の連作。「僕の人魚が逃げてしまった」とお伽噺の王子の出で立ちで、銀座を彷徨い歩く謎の男・自称王子。その王子の不可解な言動の中で、各々に人生の転機を迎えた5人の男女が新たな一歩を踏み出そうとする『青山作品に外れ無し』の優しさに包まれる一冊。悲観的な思いに追い込まれた時、相手の考えを勝手に思い込んだり、決めつけたりしては、広い視野は開けてこない。だからこそ自分の不安を伝え、互いに分り合おうと向き合う事が大切となる、というメッセージも伝わって来る。

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