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デジタル時代の児童の読解力 紙とデジタル比較読解調査からみえること

難波博孝

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784867660393
ISBN 10 : 4867660396
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

紙とデジタル。それらは児童の読解力にどんな影響を与えているのだろうか。
児童のメディアとの向き合い方が大きくかわっていくなか、何をどう考えていくべきか。

コロナパンデミックの時代にデジタル機器一人一台を迎えた学校教育現場では、学習者の読解力が低下するのではないかという懸念や、紙をデジタル機器に置き換えただけのカリキュラムや授業で果たしていいのかといった不安が解消されないまま、急速にデジタル機器を使った教育実践が進められている。

確かなデータを手に入れて、それを元に議論をし、その議論を踏まえて国語科や教育現場におけるデジタル機器の使用やデジタル機器を用いた教育を新たに構築するべきだと考えた編者らが、児童の読解力、特に深く読む「読解力」が異なるのかどうか、異なるとしたらどこが異なるのか、また、児童のメディア志向(読書するなら紙がいいか、デジタルがいいかなど)が読解力にどのような影響を与えているのかの調査を行った。本書はその調査報告である。

難波博孝のほか、執筆は、菅谷克行(茨城大学人文社会科学部教授)、森美智代(福山市立大学教育学部教授)、瀧口美絵(広島都市学園大学子ども教育学部准教授)、黒川麻実(大阪樟蔭女子大学児童教育学部准教授)、橋茉由(秋田大学教育文化学部講師)。

【私たちがどうしてもお伝えしたいのは、今のままの「読むこと教育」(文学・説明文など文章全般を読むことの教育)ではいけないのではないかということである。デジタル機器導入によって、児童のメディアとの向き合い方が大きく変わってきているからである。ぜひとも本書をお読みいただき、「新たな読むことの教育計画」をこれからどう作っていけばいいかについて、みなさんと一緒に考えていければと願っている。】‥‥「はじめに」より

【著者紹介】
難波博孝 : 1958年生まれ。広島大学大学院人間社会科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鳩羽

    小学生を対象に、デジタルと紙で国語の問題を解いてもらい、そこに違いがあるのかどうかの調査をまとめた本。調査結果より、そもそも「深く読む」というのはどういうことを指すのかの定義が細かくて、そういうところまで考えてどの科目も指導しているの?と驚いた。調査結果だけを知りたいなら、まとめだけ読めばいいのかなという感じ。点数自体に有意差はなく、高学年に紙を志向する割合が高く、操作性のためにデジタルを志向することもある、と。メディアとしてデジタルを志向する群は偏差値が低いというのは、今も昔もという気がする。

  • COPEN

    紙とデジダルの読解力を調査してまとめられたものであるが、2章と9章はコンパクトにまとめられていると思う。

  • みかん

    小学校5校を対象に、紙とデジタルでの読解力の違いを調査した概要とその報告。結果としては、統計的な有意差はなかったが、メディア志向が読解力に差をつけている可能性を指摘している。デジタルを志向する子どもの読解力が低いのは、機器を操作すること自体に注意が向いてしまうからとの指摘に納得。学年があがるにつれて本は紙で読む派が増えるのが興味深い。まだまだ分かっていないことも多い分野なので今後の研究に期待。

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