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ジゼルの叫び

雛倉さりえ

User Review :2.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784103342120
ISBN 10 : 4103342129
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2017
Japan

Content Description

バレエの天才として将来を期待される女子高生の澄乃。澄乃の通うバレエ教室では数年前、生徒が失踪するという事件があった。才能を磨き、一心に舞う澄乃をみつめる人々の心には、憧れや羨望、苛立ちや葛藤、様々な感情が過ぎる。退廃的で耽美な生を描く青春小説。

【著者紹介】
雛倉さりえ : 1995年生まれ。16歳の時に執筆した短編「ジェリー・フィッシュ」が、第11回「女による女のためのR‐18文学賞」の最終候補に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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バレリーナを目指す女の子たちの物語。山岸...

投稿日:2018/05/14 (月)

バレリーナを目指す女の子たちの物語。山岸涼子の「舞姫テレプシコーラ」の世界にやや近いけれども、作品中「ジゼル」以外のバレエの話はほとんどないので、バレエファンはがっかりするかもしれません。結構重いです。

ウィスパー さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ひめありす@灯れ松明の火

    バレエの美しくて残酷なシーンだけをモノクロにしてつなぎ合わせたイメージフィルムのような小説でした。「どうしてバレエなの?」その問いかけにこたえられるものはいない。だって誰もが踊りの中にある矛盾を知っている。悲しみも喜びも爪先立ちの僅かな空間の中。重力がなければ無重力の様に跳べない。オンバランスはオフバランスの連続。決して開かない唇。死んでしまうジゼルを、白鳥の化身たるオデットを、生身の生きた少女のままで踊らなくてはいけない。だからこんなにも人を魅了するのだ。さあ踊りましょう。朝が来て、死が二人を別つまで。

  • はじめさん

    連作短篇。天才バレエダンサーとして将来を渇望される18歳の女子高生を核にし、才能に見切りをつけて辞めてしまった双子の妹、自分でバイトしてレッスンに通う野生的女子、教室の先生の息子、普通のクラスメイトetc。物語は「ジゼル」の公演に向けて進みつつ、過去に自殺した天才ダンサーの影が見え隠れする。私はなんで踊るの?! / 山岸涼子「舞姫」読んでたのでなんとなくそんな雰囲気で読んだ。ジゼルを含めて死霊ウィリーになりきって踊る生者。/ 16歳でR18文学賞最終選考でデビューし、四年後の2作目、1995年生。若い!

  • 信兵衛

    最後、公演会での「ジゼル」、バレリーナ2人が醸し出す緊迫感、細部の描写はまさに圧巻です。

  • ちょこよこ

    バレエという芸術に身も心も捧げる、才能ある者の苦悩を中心とした物語。瑞々しくその場の情景が目に浮かぶような綺麗な文章ですが、内容は重く暗いです。娘が長年バレエを習っていたので、レッスンの地味さや辛さや孤独、足の変形やスタイルの悩み。何よりレベルの違いを残酷なまでに見せつけられるコンクールなど、その世界の厳しさを少しは解っているのでバレエの描写があっさりしてるように感じてしまいましたが、思春期の大人びた子供の危うさを描くのが上手。

  • horihori【レビューがたまって追っつかない】

    バレエ教室に関わる人の連作短編。バレエの天才として将来を期待される女子高生の澄乃。澄乃の通うバレエ教室では数年前、生徒が失踪するという事件があった。才能を磨き、一心に舞う澄乃をみつめる人々の心には、憧れや羨望、苛立ちや葛藤、様々な感情が過ぎる。青春なんだけど、退廃的で耽美な世界観にどっぷり。

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