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文系と理系はなぜ分かれたのか 星海社新書

隠岐さや香

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065123843
ISBN 10 : 4065123844
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

永遠の「文系・理系」論争、ついに現れた基本書にして決定版!

「文系」と「理系」という学問上の区分けは、進路選択や就職など私たちの人生を大きく左右するのみならず、産業や国家のあり方とも密接に関わる枢要なものです。ところが現実には、印象論にすぎないレッテル貼りが横行し、議論の妨げになるばかり。そこで本書では、そもそも文系と理系というカテゴリーがいつどのようにして生まれたのか、西欧における近代諸学問の成立や、日本の近代化の過程にまで遡って確かめるところから始めます。その上で、受験や就活、ジェンダー、研究の学際化といったアクチュアルな問題に深く分け入っていくことを目論みます。さあ、本書から、文系・理系をめぐる議論を一段上へと進めましょう。

【著者紹介】
隠岐さや香 : 科学史家。東京都出身。東京大学大学院総合文化研究科博士課程満期退学。博士(学術)。現在、名古屋大学大学院経済学研究科教授。単著『科学アカデミーと「有用な科学」―フォントネルの夢からコンドルセのユートピアへ』(名古屋大学出版会、2011年)は、科学史・社会史・思想史を横断する力作として第33回サントリー学芸賞(思想・歴史部門)を受賞するなど高く評価された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ミカママ

    文系・理系の派生史に始まり、後半は日本での現状に特化して、問題点についても深掘りした内容。日本では中高での「数学」の出来・不出来が決め手になる。高校の時点で文理が分かれてしまうことへの警笛、学際化への希望。同じ道を通った私にしてみれば、疑問は持たずにここまで来た。学際化についても、広く浅く学ぶことはいいのかもしれないが、遠回りさせられた、という思いも捨てられない。何より日本では「専攻」が直接就職に結びつかないことが問題では。膨大な文献を基に、読者にわかり易く説いてくれた、その著者の努力に敬意を表したい。

  • gonta19

    2019/2/7 Amazonより届く。 2019/2/27〜3/2 アフターシックスジャンクションで紹介された本。 良く言われる文系理系問題を歴史から深く掘り下げた本。いやいや面白い。ただ、一点、理系の人間から言わせてもらえば、「儲かる理系」と書かれていたが、それは企業レベルでの話かと。高校生の頃から文系志望の同級生より多くの教科の勉強をし、大学でも文系よりは多くの時間を費やして実験実習に励み、大学院に行っても、文系就職をした人に給料は敵わないのが現実。理系はツライよ、である。

  • R

    タイトルの通りなんだけども、文系と理系とはそもそもなんなのか、文化史や歴史めいた紐解き方が面白い本でした。洋の東西によっても、学問のジャンルわけというのは異なるもので、それらが入り乱れて、実学や虚学なんていう論争まで巻き込みつつ今にいたる状況が解説される。今は理系とそれ以外みたいな分け方でもあるようで、そのうちこれもまた再編成されていくのでしょう。面白いのは、女性が理系苦手というのは、そういう社会空気が誘った結果であるというところでした。文理に性差はないのだ。

  • おつまみ

    文系と理系を歴史と数字を使って説明しているのが興味深かった。高校生の時に選択したことが、人生を変えてしまう。

  • わたなべ

    学問の歴史に関する長い旅をしている感覚だった。新書だが内容が濃い。決して読みやすくはない。情報量が膨大で、章末の参考文献の量に驚く。西洋化する前の日本や中国の学問体系及び西洋から受けた影響などが事細かに書かれている。ただ、悪く言えばまとまりがないので、章や節のサブタイトルを意識して読まないと、「あれ?何の話をしていたんだっけ?」という風になりやすい。ちなみに、タイトルに関する記述は主に2章。タイトルがこれなのはマーケット事情なのだろうが、「科学史 -学問の分類の経緯と現代の課題-」くらいが妥当ではないか。

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