Books

フォルモサを照らす月 山脈を越えた帝国

陳耀昌

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784497225139
ISBN 10 : 4497225135
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

19世紀後半の台湾を舞台に、原住民族と外部勢力(主に清軍)との衝突を描く歴史小説「花シリーズ三部作」の最終第三作。「奇密花 奇密社の故事」「大庄阿桃 大庄村の阿桃の物語」の短編2篇と「戯曲 苦楝花(Bangas) 苦楝の花」を収録。
「奇密花」:花蓮県南部の瑞穂を訪れた小君はアミ族の村・奇密社の虐殺現場にタイムスリップする。
「戯曲 苦楝花(Bangas)」:サキザヤ族の大部落、タクブワン部落の頭目・Pazikとその妻・カナサウの受難を戯曲形式で描く。
「大庄阿桃」:台東市に駐屯する清軍への包囲攻撃(大庄事件)に参加した夫を亡くしたタイボアン族・阿桃の物語。
原題『苦楝花』(INK、2019年)。「花シリーズ三部作」第一作『フォルモサに咲く花』(原題『傀儡花』)、第二作『フォルモサの涙』(原題『獅頭花』)。

著者のことば
サキザヤ族の物語は実際には昨年のうちに書き上げていた。しかし、自分で納得できないと感じた。なぜならサキザヤ族の故事は本来とても悲壮であり神聖なものなのでそこに手を加えることができないからだ。手を加えるべきではないと思うものの、そのままでは小説として成立しづらい。そこで私は身の程をわきまえず、シェークスピアばりの劇本形式に書き換えるという、新たな手法への挑戦を試みた(「戯曲 苦楝花」)。「大港口事件」「大庄事件」はそれぞれ「奇密花」「大庄阿桃」として短編小説の形式で描いた。私は司馬遼太郎の歴史短編小説『幕末』と藤沢周平の『隠し剣孤影抄』『たそがれ清兵衛』に感服しており、これらは私が作家としての殻を破るために「西施の顰に倣う」つもりで挑んだ作品である。(「後記」より)

【著者紹介】
陳耀昌 : チェン・ヤオチャン。1949年、台湾台南市生まれ。国立台湾大学医学部卒業。ラッシュ大学、東京大学第三内科で研修。1983年、台湾ではじめて骨髄移植を成功させる。現在、国立台湾大学医学部名誉教授。台湾細胞医療協会元理事長。邦訳『島嶼DNA』(INK、2015年。巫永福文化評論奬受賞)、『傀儡花』(同、2016年。台湾文学奬図書類長編小説金典奬受賞。邦訳『フォルモサに咲く花』東方書店、2019年)、『獅頭花』(同、2017年。新台湾和平基金会台湾歴史小説奬傑作奬受賞。邦訳『フォルモサの涙』東方書店、2023年)、『島之曦』(遠流出版、2021年。第9回紅楼夢奬:世界華文長編小説奬入賞)などがある

石原嘉人 : 神戸市外国語大学大学院外国語学研究科中国語学専攻修士課程修了。台北YMCA日語班専任講師、大阪外国語大学留学生日本語教育センター専任講師、琉球大学留学生センター准教授等を経て、現在は台湾の實踐大學高雄校應用日文學系専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Recommend Items