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高雄港の娘 アジア文芸ライブラリー

陳柔縉

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784393455098
ISBN 10 : 4393455096
Format
Books
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本統治時代に台湾南部の港町・高雄で生まれた孫愛雪。戦後の政治的弾圧で国を去った夫を追って日本へ渡り、台湾独立運動に奔走する夫を支えながら、自らも経営者として道を切り拓き強く生きた女性の生涯。女性の視点から台湾の現代史を問い直す歴史小説。

【著者紹介】
陳柔縉 : 1964年、台湾・雲林生まれ。台北第一女子高級中学、台湾大学法律学系を卒業後、日刊紙『聯合報』、週刊誌『新新聞』で政治記者を経て独立。『私房政治』『総統的親戚』など政治関連の著作で執筆活動を始め、2005年に日本統治下台湾の近代化の歩みを『台灣西方文明初體驗』として発表し、同年台湾出版界で栄誉ある金鼎奬を受賞。2009年『人人身上都是一個時代』(邦訳:『日本統治時代の台湾―写真とエピソードで綴る1895〜1945』PHP研究所、2014年)で再び同賞を受賞。また、ブックライターとして2006年に出した『宮前町九十番地』(邦訳:『国際広報官 張超英―台北・宮前町九十番地を出て』まどか出版、2008年)で中國時報開卷好書奬を受賞。歴史ノンフィクション作品を中心に発表してきたが、2020年『大港的女兒』(『高雄港の娘』)で小説デビュー。2021年10月に逝去

田中美帆 : 1973年、愛媛県生まれ。大学卒業後、出版社で編集者として勤務。2013年に語学留学のため渡台し、翌年、台北人の夫と結婚。2016年、上阪徹のブックライター塾3期修了。2017年からYahoo!ニュースエキスパートオーサー。2021年、台湾師範大学台湾史研究所修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • fwhd8325

    限りなくノンフィクションに近いフィクション。隣国の歴史を学んでこなかった私にとって、この物語はとても勉強になりました。上辺だけで語るものの都合によって変わる歴史観よりも、確固たるモデルがあっての物語の方が信憑性を強く感じます。抵抗なく、この物語を受け入れることができるのは、著者によるものが大きいのだけれど、翻訳による面も同じように大きい。

  • 本の蟲

    在日台湾婦女会の初代会長、郭孫雪娥の生涯をモデルに、フィクションも交えた近現代台湾100年史の時代小説。台湾ならではの価値観や風習と、日本の統治政策で起こった変化。日本籍児童と共に通った小学校から、高雄高等女学校への進学。戦争の影響と三井物産高雄支店への就職。戦後台湾での国民党による独裁政治と弾圧。日本への脱出と実業家としての躍進。台湾民主化運動への貢献。様々な人間模様と生活、時代の変化を描きながら、批判や賛同を表に出さない日記のような淡々とした語りが印象的。まだまだ知らない台湾への興味が増した一冊

  • ori

    実在の人物がモデルだからか孫愛雪のスーパーレディさが淡々と語られていく感じだった。日本統治下→戦後→現代の台湾なら激動の政治・社会背景だろうがそこもあっさりで物足りない。父親が香港に逃げたのも彼女が日本に来たことも淡々としてる。特に日本人寄りの生活をしていた彼女達は戦後かなり緊張を伴なっていたのでは?と思うけどあまりよく分からず。女性に能力を求められない時代と社会で次々と様々なことをやってのける彼女は実際素晴らしいのだが、それも夫に仕えるため、良妻賢母であるためと本人が言い切ってるの、日本の影響大きすぎ。

  • 鹿ノ子

    日本が台湾を統治していたことは知ってはいましたが、50年もの期間だとは思っていませんでした。それから第二次大戦を経て戦後の台湾が、今のような民主主義国家になるのにどのような紆余曲折があったのかもあまり考えたことがありませんでした。本作はフィクションとはいえモデルになった女性が存在し、その荒波の時代を強く逞しくかつ聡明さを発揮して生きてこられたことに感動しました。

  • ルッコラ

    日本統治下の高雄で青春時代を送った台湾女性の半生記。当時の台湾の日常生活が女性視線で描かれている。主人公はセーラー服をきて高等女学校に通い、卒業後は三井物産に就職。高雄は日本と台湾の文化が混然とした活気ある港町で、主人公は日本人と親しく交流していた。日本が敗戦し、国民党政府による弾圧がはじまると家庭状況が一変。父と夫が政治的理由で台湾から逃走するが、彼女は逆境に屈せず実業家として成功する。国民党政権下の高雄の描写が浅いことと、主人公が朝ドラのように才色兼備のヒロインに描かれている点が少し気になった。

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