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阿部謹也自伝

阿部謹也

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784104759019
ISBN 10 : 4104759015
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2005
Japan

Content Description

「それをやらなければ、生きてはいけないテーマを探しなさい」。恩師の言葉が人生を決めた。貧しさのなかで出会ったキリスト教、恩師から学んだ学問の意味など、出会いから逃れない人間の、魂の声が聞こえる。

【著者紹介】
阿部謹也 : 1935年東京都生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。ドイツ中世史、西洋社会史研究の第一人者。前一橋大学長。一橋大学名誉教授。著書に『中世の窓から』(大仏次郎賞受賞 朝日選書)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 紙狸

    2005年刊行。『ハーメルンの笛吹き男』や「世間」論で知られる歴史家の自伝。1935年生まれ、幼くして父親を失い、中学生の頃、修道院が経営する施設に入る。カトリックの洗礼を受けた。多感な年頃に日本にいながらヨーロッパを体験した訳だ。偶然、修道女の告解のためのメモを読んでしまったエピソードは、のちの著者の学問にもかかわりがあるはずだ。ただ不思議なことに、自身の成人してからの信仰についての記述は見当たらない。研究の話に加え、大学運営や学者同士の人間関係に重点が置かれる。これも「世間」論だと意識していた。

  • tom

    阿部謹也は、もう亡くなってしまったけれど、「ハーメルンの笛吹き男」を読んで以来、ずっと気にしている学者。捨てずに置いていたこの本を久しぶりに取り出してきて再読。この人の書く中世ヨーロッパの世界は、とても面白いのだけど、この本は、彼がほんとうにコツコツと事実を集め、その中から見えてくる世界をどういう風に解読して行ったのかを垣間見せてくれる。良書です。もっとも、大学の機構改革の部分は、興味がないからパス。面白げな本をもう一度再読してみる気になりました。

  • にきゅ

    何冊か著作を大昔に読んだひとの自伝。個人の記録、大切。世間とはなんでありましょうか。その研究をしないと、生きていけない。そんな研究見つかるだろうか。

  • yuri9976

    ダ・ヴィンチで誰か(忘れた)が推薦していたので読んでみた。一橋大学名誉教授で、ドイツ中世史を専攻する著者が職業としての学問や、なぜドイツ中世史を研究するに至ったかについてを語る。研究者として生きることは、その研究を通じて世界に触れることで、その方法が当人にとって一番よい生き方なんだろうな〜と思った。 ちょうど私が小平に住んでいた頃に、一橋大学の学長をしていたことと、山が好きなこと、詩が好きなことに共感を抱いた。 この人といっぺんお話をしてみたいわ〜。

  • モムゼン

    大学図書館でさらりと読む。読み易い体裁の本だ。 筆者の内なる力強さと温かさ、加えて彼の慧眼や体験に触れることができる。

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