Product Details
ISBN 10 : 4130801066
Content Description
小説家って、けっこう人が悪いんですね。嘘と謀略、善意と愛―語り手の「礼節」から、英語圏の作品を大胆に読み直す。
目次 : 1 「善意」の文化―一六‐一九世紀の英国(英会話の起源―デラ・キャーサ『ギャラティーオ』(一五五八)、クルタン『礼節の決まり』(一六七〇)/ 女を嫌うという作法―『チェスタフィールド卿の手紙』(一七七四)/ 作家の不機嫌―ジェーン・オースティン『高慢と偏見』(一八一三)/ イライラの共和国―ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』(1865)/ 児童文学とですます調―江戸川乱歩『怪人二十面相』(一九三六−五二))/ 2 「丁寧」に潜むもの―一七‐一九世紀の英・米(拘束の歓び―ウィルアム・シェイクスピア『ソネット集』(一六〇九)/ 登場人物を気遣う―ナサニエル・ホーソーン『七破風の屋敷』(一八五一)/ やさしさと抑圧―ジョージ・エリオット『サイラス・マーナー』(一八六一)/ 遠慮する詩人―宮沢賢治『銀河鉄道の夜』(一九三三))/ 3 「愛」の新しい作法―二〇世紀の英・米・アイルランド(性の教えと不作法―D.H.ロレンス『チャタレー夫人の恋人』(一九二八)/ 目を合わせない語り手―ウィリアム・フォークナー『アブサロム、アブサロム!』(一九三六)/ 冠婚葬祭小説の礼節―フランク・オコナー「花輪」(一九五五)、ウィリアム・トレヴァー「第三者」(一九八六)/ 無愛想の詩学―ウォレス・スティーヴンズ「岩」(一九五四))
【著者紹介】
阿部公彦 : 1966年横浜市生まれ。1992年東京大学大学院修士課程修了。1997年ケンブリッジ大学大学院博士号取得。2001年より東京大学大学院人文社会系研究科・文学部准教授。専攻は英米文学。『文学を“凝視する”』(2012年、岩波書店、サントリー学芸賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Book Meter Reviews
こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。
powered by
へんかんへん
読了日:2017/01/02
つまみ食い
読了日:2021/11/05
7ember
読了日:2017/01/03
(外部サイト)に移動します
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .

