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ISBN 10 : 4480093966
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従来の仏教は、生きる上での「苦」の原因を、前世からの因縁や個人の心の奥底に巣食う強烈な自我に求めてきた。しかし、戦争で命を落としたり原発事故の被害に遭うことは、個人の過去や心のありように原因があるのだろうか。そうではなく、政治や社会構造に問題があるのではないか。ならばその苦の原因を取り除く行動を、いまや仏教は起こさなければならない。「すべての衆生を救わずにはいられない」という仏教徒の第一の使命に立ち返り、法然・親鸞によって確立された浄土仏教を受け継ぎながら、その教えの中味を現代的な形に作り変える。行動する仏教=エンゲイジド・ブッディズムの意欲作。
目次 : 第1章 「絶望」と「無関心」の正体(なぜ「絶望」が生まれるのか/ 「無関心」 ほか)/ 第2章 「有限」に立ち向かう(「凡夫」という人間観/ 「宿業」 ほか)/ 第3章 「エゴ」を転換する(転換の条件/ 「横川法語」 ほか)/ 第4章 時代と向き合う(近代の足かせ/ 「完全な立脚地」 ほか)/ 第5章 「末世」のただなかで(「末世」の様相/ 仏教の「末世」 ほか)
【著者紹介】
阿満利麿 : 1939年生まれ。京都大学教育学部卒業後、NHK入局。社会教養部チーフ・ディレクター、明治学院大学国際学部教授を経て、明治学院大学名誉教授、同人誌「連続無窮」主宰。専門は日本精神史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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