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憲法で読むアメリカ史(全)ちくま学芸文庫

阿川尚之

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480095794
ISBN 10 : 4480095799
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

君はまだ、本当のアメリカを知らない。

建国から南北戦争、大恐慌と二度の大戦をへて現代まで。アメリカの歴史は常に憲法を通じ形づくられてきた。この国の底力の源泉へと迫る壮大な通史!

【著者紹介】
阿川尚之著 : 1951年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科中退、米国ジョージタウン大学スクール・オブ・フォーリン・サーヴィス、ならびにロースクール卒業。ソニー、日米の法律事務所を経て、1999年から慶應義塾大学総合政策学部教授、2002年から2005年まで在アメリカ合衆国日本国大使館公使。『憲法で読むアメリカ史』で2005年度読売・吉野作造賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 石油監査人

    2005年度、吉野作造賞受賞作品。著者は、法学者で慶応大学名誉教授。エッセイストの阿川佐和子の実兄でもあります。この本では、米国の建国から1970年代半ば迄の約200年間の歴史を、連邦最高裁による重要な判決を軸にして、憲法問題の視点で振り返っています。例えば、パン職人に対する労働時間の規制の可否のような、一見、小さな事件についても積極的に憲法判断を行うことによって、社会を変革していく原動力としていこうとする米国の司法の姿勢は、見習うべき点があると思いました。また、最高裁判事の属人的な判断にも驚かされます。

  • Francis

    「憲法で読むアメリカ史」と言うよりも「憲法判例から見たアメリカ史」と言う方が正確だと思う。アメリカ合衆国憲法が制定されて以来、憲法の運用そして解釈はいかになされてきたのか、アメリカ最高裁判所の憲法判断を中心にたどる。とても分かりやすい。州と連邦の関係、大統領の権限、奴隷制度…など建国以来起こった様々な憲法上の問題にいかに取り組み、解決していったか。その歩みはアメリカの叡智の結集とも言える。アメリカの影響下で制定された日本国憲法を持つ我が国にとっても大いに参考になるはず。

  • MUNEKAZ

    やっぱりある時期までのアメリカ政治のキモは、連邦と州の権限争いにあるよなぁと本書を読んで思う。歴代のアメリカ最高裁判事たちの重要判例を紐解きながら、現代日本のような中央集権国家に生きている身にはなかなかピンとこない、連邦VS州というアメリカ政治史の底流にある闘争がよくわかる。人種差別も中絶問題も州の自律的な立法を尊重するか、連邦による規制を認めるかの憲法解釈にかかっている。そこに判事たちの属人的な要素も絡まって、読み物としても面白い。アメリカの成り立ちが、自立した植民地の連合であることを再認識させられる。

  • Hiroshi

    アメリカ憲法の知識がない日本人が読める手軽な合衆国憲法史。日本国憲法を知って読んだ方が良い。1776年に独立宣言をし1783年にパリ条約を結んだが、13州が各々独立したに過ぎなかった。連合規約では徴税権・通商規制権がなく、衆愚政治に陥る危険があった。近代世界で初めて成立した共和国は国王に代わる何らかの統合の仕組みが必要な事が判り、連邦国家を造る。連邦憲法案を作成し、フェデラリスト(連邦派)の活躍で1789年に連邦政府が発足する。合衆国の誕生だ。それから230年以上、修正はあったが1つの憲法を運用している。

  • 叛逆のくりぃむ

     本書は、元々、PHP新書から二分冊で刊行されたものである。アメリカな歴史が憲法に、密接に関わるものであることが伺える。

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