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ISBN 10 : 4561268073
Content Description
日本では中小企業が会社数の9割超を占めており、難局を乗り越えながら挑戦を続け、社会経済を牽引し、支えてきた。中小企業が、イノベーションの源泉であり、地域経済の活性化や雇用創出等に貢献していることは論を俟たないであろう。近年、世界でもその独自の理念や経営行動から、中小企業に対する学術的・実務的関心が高まっている。
さて企業は、その大小・業種を問わず、生じうる危機や逆境を避けることができず、大きな影響を受けうるが、とりわけ規模や経営資源が相対的に小さい中小企業に対する影響は計り知れない。一方で中小企業は相対的に小規模ゆえに環境変化に対して柔軟性が高く不確実性に対応する能力が高いとも言われている。
本書は,中小企業が危機やそれに伴う逆境に直面したとき、いかにしてその危機・逆境を乗り越えようとしてきたかを、経営学領域、なかでもアントレプレナーシップの観点から解明しようと試みる。具体的には、近年世界規模で企業が大きな影響を受け、また先が見えない不確実な状況が長く続いた、新型コロナウイルス感染症のパンデミックという未曽有の危機・逆境に焦点を当て、中小企業(家)がいかにしてそれを乗り越えようとしてきたのかを、企業家活動プロセス(アントレプレナーシップが機能するプロセス)に着目し当時の調査結果をもとに検討する。
中小企業家たちの前向きな乗り越え方から、コロナ禍を終わったこととして忘れ去るのではなく、今後に活かすための示唆が得られる書籍であると同時に、これまで蓄積されてきたアントレプレナーシップ研究の様々な知見を用いることで、日本の中小企業研究のさらなる発展を目指した点でも価値ある研究書である。
【著者紹介】
関智宏 : 同志社大学商学部 教授。同志社大学中小企業マネジメント研究センター センター長。1978年山口県宇部市生まれ。2000年神戸商科大学商経学部中退(飛び級のため)。2006年神戸商科大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(経営学)。阪南大学経営情報学部教授を経て、2018年より現職。研究分野:中小企業論、中小企業経営論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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