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オウム死刑囚魂の遍歴 井上嘉浩すべての罪はわが身にあり

門田隆将

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569841373
ISBN 10 : 4569841376
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
December/2018
Japan

Content Description

人々の幸せを願った少年はいかに教団に魅入られ、なぜ教祖・麻原彰晃と対決し、絶望と悔悟の果てに、何を見たのか。遺された「獄中手記5000枚」が明かす驚愕の真実。

目次 : 母の録音テープ/ 宿命の子/ 運命の分かれ道/ 悩み抜く若者/ 麻原彰晃/ オウムへの入信/ ニューヨークでの実演/ 悩みの中で/ 教祖さまの誕生/ 神通並びなき者〔ほか〕

【著者紹介】
門田隆将 : 1958(昭和33)年、高知県生まれ。中央大学法学部卒。作家、ジャーナリストとして、政治、経済、司法、事件、歴史、スポーツなどの幅広いジャンルで活躍している。著書に『この命、義に捧ぐ―台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、角川文庫、第19回山本七平賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • いつでも母さん

    死刑執行の報道が昨年だった事を思い出させる。忘れやすい私だがオウム真理教・地下鉄サリン事件・・覚えている。今も苦しんでおられる方がいる。門田さんの今作は良くも悪くも人間『井上嘉浩』がここにあった。これだけの事を手記に記する人間が何故・・と思ってしまう。一審の裁判長の言葉が沁みた。「すべての罪は、わが身にあり」自分を俯瞰している言葉も今は虚しい。結果的に死刑執行でも、再審は認められるべきだったのではないだろうか。葬儀の際の父親の言葉を知るのも苦しい。二度とあのような事件は起こりませんようにと切に願うのみだ。

  • 遥かなる想い

    オウム事件の死刑囚 井上嘉浩をめぐるノンフィクションである。まじめな若者がオウムの虜になり、犯罪集団に加わっていくのかが 丹念に描かれる…暴走した集団の狂気が 本当に怖い。加害者視点の描写だが、多くの人々の人生を狂わせた あの事件の記憶が蘇り、心に痛い… 贖罪と悔恨の日々が 両親の苦悩と重なる …死刑囚の物語だった。

  • ゆみねこ

    間違った師匠に出会ってしまった一人の真面目な若者。危ないと思った時に逃げることは出来なかったのだろうか?死刑制度の是非は、私にも答えは出せないけれど、ご両親の哀しみを思うと切ない。

  • nyaoko

    オウム関連の本を何冊か読んでるけど、この井上元死刑囚だけは「どうして…」と思う気持ちが大きい。最も若く、自分と歳も近く、同じ物を見て育ってきたからか、気持ちが寄ってしまう。彼がオウムに出会うまでの僅か18年の生き方、純粋で素直で勤勉で、愛犬と家族を大切に思ってただけに、こんな馬鹿げた事に罪を重ね、盲信して行った姿がどうしようもなく悔しい。事件に直接的に手を出していないけれども、関わった罪はあまりに重く残忍で、死刑をおいて他にない。それでも…それでも彼にはもう少し、犯した罪を悔いて懺悔して欲しかった。

  • ろくせい@やまもとかねよし

    オウム真理教事件に関わった井上嘉浩の死刑が2018年7月に執行。本書はそれを機に出版される。彼と両親との手紙や井上本人との面談から、彼のオウム入信、事件への関与、裁判への対応のレポート。京都有数の大学への進学高校に在籍していた井上は、超越的な現象に強い興味をもっていたとのこと。アリバイ的に進学した東京の大学を中退し、両親の反対を押し切ってオウムに出家。オウム内では、多くの疑念が薄れていき、凶行を犯すまでに至る。逮捕後は、両親の力添えもあってオウム脱会、真相究明に協力。犯した罪の重さを考えるとやるせない。

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