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サッチャリズム前夜の 民衆的個人主義 福祉国家と新自由主義のはざまで

長谷川貴彦

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000616867
ISBN 10 : 4000616862
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

戦後のイギリスでは「衰退」が強調される一方で、福祉国家の下で「民衆的個人主義」が花開いた。民衆的アーカイヴを駆使し、戦後史の分水嶺となった新自由主義的改革へと向かう一九七〇年代の社会が内包していた多様な可能性を、福祉や教育、ジェンダー、移民と多文化主義、宗教とモラリズム等の面から明らかにする画期的論集。

【著者紹介】
長谷川貴彦 : 1963年生。北海道大学大学院文学研究院教授。近現代イギリス史、歴史理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ケイ

    タイトル通り、60年代から70年代にイギリスはどのようであったかということを章ごとに説明しており、最後にそれを受けてサッチャーがどう選挙で勝ち、どんな政策をうっていったかと繋げている。@「コミュニティアクション」:都市部の社会活動でフィミニズムヤ環境保護などとも共鳴、ノッティング・ヒルを例にニューレフトの出現、民衆的個人主義に内在する中流の専門職のテクノクラートの志向かまサッチャリズムへの反転を生み出す。Aウィリアム・ティンディール事件を例に自動中心主義の自由な教育が招く荒廃⇒サッチャーの教育改革(続く)

  • BLACK無糖好き

    英国の戦後福祉国家が経済的衰退をもたらし、それを打開したのがサッチャリズムによる新自由主義的改革だという通説がある。本書は1970年代英国の福祉と教育、ジェンダーとセクシュアリティ、移民と多文化主義、宗教とモラリズムといった社会の諸相に光をあて、民衆的個人主義概念に基づいて当時の英国社会の分析を試みた小論集。「許容する社会」への批判の高まりが、サッチャリズムの台頭の重大な要因ではあったが、それも民衆的個人主義と新自由主義的個人主義のせめぎ合いという大枠の一側面なのかもしれない。

  • Go Extreme

    サッチャリズム前夜の民衆的個人主義 福祉国家と新自由主義のはざま 集団主義的な階級意識が減退 下からの社会構造の変化 公共部門の拡大が経済低迷の原因 反企業的文化が根付いている 社会保障支出の増大は批判の対象 伝統的な秩序の崩壊に対する不安 コミュニティアクティビズム ボトムアップの運動 ブラックパワーの急進主義 教育の荒廃が社会問題 進歩主義教育の行き過ぎ 女性らしいものをすべて破壊 オルタナティブな女性コミュニティ 連帯的なエートス 内部の他者としての在英アイリッシュ 白人と非白人の二項対立

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