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進化的人間考

長谷川眞理子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784130639552
ISBN 10 : 4130639552
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2023
Japan

Content Description

大きすぎる脳・共同作業・火を使う調理・言語による伝達・文化の蓄積・様々な性差―ヒトの進化と適応について学ぶことは自分自身を知り、人類の未来を考えることでもある。進化に興味を持った人に、最初に読んでほしい本。

目次 : 人間への興味―越境する進化学/ ヒトとチンパンジーはどこが違う?/ ヒトの生活史―赤ん坊、子ども、年寄り/ ヒトの子育て―ヒトは共同繁殖/ 進化生物学から見た少子化―ヒトだけがなぜ特殊なのか/ ヒトの食物と人間性の進化/ ヒトにはどんな性差があるのか/ ヒトのからだの性差と配偶システム/ ヒトの脳と行動の性差1―食物獲得との関連/ ヒトの脳と行動の性差2―文化との関連/ 三項表象の理解と共同幻想/ 群淘汰の誤りとヒトにおける群淘汰/ ヒトはなぜ罪を犯すのか―進化生物学から見た競争下での行動戦略/ ヒトの適応進化環境と現代人の健康/ ヒトの適応進化環境と社会のあり方/ 言語と文化/ 人間の統合的理解の行方/ 進化心理学・人間行動生態学の誕生と展望

【著者紹介】
長谷川眞理子 : 1952年東京都生まれ。1983年東京大学大学院理学系研究科人類学専攻博士課程単位取得退学。理学博士。専門は行動生態学。現在、総合研究大学院大学学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アキ

    著者は総合研究大学学長。専門は行動生態学。東大卒のバリバリの理系女性。本書は人文社会系学問による人間に関する考察と近年の自然科学による人間の知識を、進化という軸を通して統合しようとする試み。まずヒトとチンパンジーとの違いを10点あげ、ヒトに固有の特性を指摘し、子育て、少子化、食性、性差、脳と行動の性差、健康、言語、文化につき最新の論説を引き分析する。その中でヒトという動物は共同作業がいかに大事か、また三項表象の理解を含む共感という脳神経基盤を重視している。進化心理学は未だ発展途上の学問だが、楽しみな分野。

  • はとむぎ

    ヒトは、基本的に雑食で適度な運動と娯楽が必要で共同作業によって生計を立て、公正感を大事にして他者とコミュニケーションをとって愛情を感じながら生きていたい生き物!そして育児は様々な協力を得てやるもの。 このヒトの本質にむかない生き方は、なんとなく居心地が悪いんだろう。 面白い本でした。

  • エジー@中小企業診断士

    進化軸を通して人間の理解を統合する試み。進化心理学。著者は「普遍的な人間の本性」の探究において自然科学の概念的一貫性をもって新たな仮説創出を展望する。三項表象の理解と共同幻想が文明を可能にしたと考察。ハラリのサピエンス全史の「認知革命」では 虚構として論じられた観点である。ヒトの生物としての潜在寿命は昔から長い。繁殖戦略のK型(少産少死)とr型(多産多死)。三次元空間認知と物体配置記憶には性差がある。進化ゲーム理論により個体同士の競争戦略が説明されるが問題は利他行動である。ヒトは非常に協力的な種である。

  • spock

    生まれ持った性差はあるのだから仕方ない。アカデミックな場所でそれを唱えることが男女差別になると言論を封殺されてしまうことが悲しいです!内容は竹内久美子さんのエッセイを少し硬くした感じで楽しい。

  • やす

    人間とは何かについて、科学者がじっくり考えた本。科学的ではないからこそ、温かくて腑に落ちるところがあると思う。

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