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美しく残酷なヒトの本性 遺伝子、言語、自意識の謎に迫る Php新書

長谷川眞理子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569859415
ISBN 10 : 4569859410
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
June/2025
Japan

Content Description

■他の動物とは違う“ヒトの本性”がわかる!
ヒトは美しくもあり、また残酷な生き物だ。
赤子のときは利他的な行動を取るのに、なぜ大人になるにつれて利己的になってしまうのか。「人の能力を決めるのは遺伝か環境か」という論争はなぜ不毛なのか。チンパンジーにヒトのような言語能力はあるのか。魚にも自意識はあるのか――。
遺伝子、言語、自意識という3つの謎を進化生物学の知見から読み解き、“人間の正体”に迫る。
■本書の要点
●ドーキンスの『利己的な遺伝子』は誤解されている
●チンパンジーは言語の意味を理解できない
●魚にも自意識がある?
●ヒトは本来、他者に優しい生き物
●潔癖、肥満、運動不足という「現代病」
■目次
●第1章:生き物の世界
●第2章:ヒトに固有の特徴は何か
●第3章:「遺伝か環境か」論争の不毛
●第4章:ヒトは本来「利他的」なのになぜ争うのか
●第5章:「現代病」に陥る人類
●第6章:ヒトを育てる、人を育てる

【著者紹介】
長谷川眞理子 : 進化生物学者。1952年、東京都生まれ。東京大学理学部卒業。同大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。専門は進化生物学、行動生態学。イェール大学准教授、早稲田大学教授、総合研究大学院大学教授・学長などを経て、2023年4月より日本芸術文化振興会理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ta_chanko

    人間の本性・本質は何か。進化理論・文化人類学・歴史など幅広い見地からその本質を探る。現代人の生活は、産業革命後のたかだか直近200年の間に定着したもの。ホモ=サピエンス20万年の歴史や、人類700万年の歴史から見れば、ほんの一瞬のこと。長い間、狩猟採集生活をおくってきた歴史から考えれば、農耕・牧畜はもちろん、産業社会・情報社会にも人類の身体や脳は適応できているとは言えない。運動不足・肥満・対人関係ストレスなどがその現れ。文明社会に暮らす現代人は、はたして狩猟採集民よりも優れていると言えるのか?

  • ossan12345

    東京大学・進化生物学者の先生の著作。学術界が培ってきた知見を幅広く、総覧的に紹介するスタイルで、自分には多少、話題展開が多く読みづらい面もあったが、「人間はそうなりやすい」という点がたくさん提供され、それなりに面白く読めた。一方、このような誠実な知識の積み上げと、人文社会学の世界、あるいは現実の政治・行政との間には、深く大きな懸隔があるのだろうとも推測できる。

  • ねこまんま LEVEL2

    ここ100年で人類の進化のスピードが格段にアップしたというか進化しすぎたのか、比例して格差も開いてよくわからなくなった。もうどうしようもない。とりあえず学ぶ気持ちは捨てないでいたい。

  • さちめりー

    前半は進化人類学の学問的な知見のあらまし、後半は著者の思いを語るエッセイのような構成。タイトルにある「残酷」さは感じられないまま読み終えた。普段から進化心理学などの情報に触れていたので新鮮さはなかった。「現代の文明がまるで当然であるかのようにやっているもろもろの事柄のほとんどが、ヒトという生物の進化史から見れば不自然なのである」ヒトの進化の歴史を知ってしまうとこれが困る。現代の社会を否定することになり、余計に生きづらく息苦しくままならなさを感じてしまう。心地よい社会を試行錯誤しながら希望を見ていきたい。

  • oooともろー

    進化生物学者・行動生態学者である著者による人類についての考察。文明の急速な進歩に追いつけないというよくある話。

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