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きずなと思いやりが日本をダメにする最新進化学が解き明かす「心の秘密」

長谷川眞理子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784797673326
ISBN 10 : 479767332X
Format
Books
Release Date
December/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

お説教じゃなんにも変わらない。

できないことは、できない。
そこから考えの筋道を立てること。

──糸井重里


すべての政治が失敗する理由は<進化>にあった!?──糸井重里氏も絶賛。知的スリルに満ちた対談書

「美しい日本」「女性活躍」など空疎な言葉が並ぶ昨今の日本政治、はたしてこれでいいのか!?

何ごとも「心がけ」や「思いやり」が第一とされる昨今の風潮はこれで大丈夫なのか!?

誰もがモヤモヤと思っていることに、社会心理学者である山岸センセイと、進化学者の長谷川センセイが、最新の脳科学、進化学、社会学、心理学を駆使して切り込む痛快対談。


最初から最後まで<目から鱗>の連続となることを保証します!


本書の目次より

第一章 「心がけ」「お説教」では社会は変わらない

第二章 サバンナが産み出した「心」

第三章 「協力する脳」の秘密

第四章 「空気」と「いじめ」を研究する

第五章 なぜヒトは差別するのか

第六章 日本人は変われるのか

第七章 きずなと思いやりが日本をダメにする



著者略歴
【山岸俊男】1948年生まれ。愛知県名古屋市生まれの社会心理学者。北海道大学教授、東京大学特任教授を経て、一橋大学特任教授。文化功労者。2005年10月より日本学術会議会員。

【長谷川眞理子】1952年生まれ。東京都出身の人類学者。総合研究大学院大学教授、放送大学客員教授、国家公安委員会委員。専門は行動生態学。同じく行動生態学者の長谷川寿一(東京大学教授)は夫であり、夫婦による共著も多い。

【著者紹介】
長谷川眞理子 : 1952年、東京生まれ。行動生態学、進化生物学者。東京大学理学部生物学科卒業、同大大学院理学系研究科人類学専攻博士課程単位取得退学、同理学博士。タンザニア野生動物局、東京大学理学部人類学教室助手、専修大学助教授・教授、イェール大学人類学部客員准教授、早稲田大学政治経済学部教授を経て、総合研究大学院大学教授(先導科学研究科)。野生のチンパンジー、イギリスのダマジカ、野生ヒツジ、スリランカのクジャクなどの研究を行なってきた

山岸俊男 : 1948年、愛知県生まれ。社会心理学者。一橋大学社会学部卒業、同大大学院社会学研究科を経て、ワシントン大学で博士号を取得。ワシントン大学助教授、北海道大学教授、玉川大学教授などを歴任。現在は一橋大学国際経営戦略研究科特任教授。北海道大学名誉教授、文化功労者。社会的ジレンマや利他行動(互恵性)についての実験研究を通して、自然科学と対話可能な社会科学の構築に努めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • テツ

    柔らかに強制される「絆」と「おもいやり」に抱く不快感をしっかりと説明してくれている。絆だのおもいやりだのを勝手に大切にしてくれている分には別にどうでもいいんだけれど、彼&彼女らはそれに全ての人間を巻き込もうとする。そうした社会的な時代に沿った場の空気を読む能力って普遍的且つ絶対的な美徳ではなくて、ただただそうすることで生きることが楽になりますよというだけのこと。少し世界が変化したら揺らぐような価値観を絶対の正義かのように語ってしまう人間の考えの足りなさに不快感を抱いてしまうんだろうな。

  • おおにし

    「きづな」とか「思いやり」の多用にうんざりしていた私にはお二人の対談はうなづけるものばかりでした。ヒトは進化の産物であり、周囲の環境変化に合わせて身体や脳を適合させることができた者が生き残ったというのが進化学からみた真実。日本人の美徳というのも日本社会の状況が作り上げたものであり、日本民族の伝統ではないと切り捨てるところがスカッとします。社会問題に対してすぐに昔の日本人を見習えと精神論を出してくる「心でっかち」の人たちに聞かせてやりたい話が満載です。

  • トムトム

    長谷川先生、むかしは好きだったけど最近はおばあちゃんのお説教になっている気がします。環境に適応できた個体が生き延びるだけの、生命の歴史。それが永く続くかどうかは、運次第。もっとおおらかな方が長生きできますよ♪

  • bakky

    テレビで古舘伊知郎さんが紹介していたので、借りてみた。なるほど、古舘伊知郎さんらしいと思ってしまった。私たちが心の問題にしている社会問題を動物学、進化学、脳科学など様々な視点で分析している。心の教育よりも思考力のトレーニングを。主張は分かるが、そういう考え方もあるのだなと思った。

  • Tai

    プレディクタブルになる。自分の価値観や考えていることを旗幟鮮明にし、首尾一貫とした行動規範に基づいて行動する人間になる。そうすることによって信頼される人間になる。他人と自分の違いを鮮明にすること。 多様性は世界観や思想が違う相手であっても尊重すること。ならば自分の世界観や原則を明確にしないといけない。 ポジティブな協調性は協力して一緒に物事を解決する。ネガティブは集団内で問題を起こさないようにする。空気を読む。 独立性も二面ある。他者との関わりに消極的か、積極的に他者と関わり自己主張する事を躊躇しない。

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