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天気予報はなぜ当たるようになったのか インターナショナル新書

長谷川直之

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784797681581
ISBN 10 : 4797681586
Format
Books
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

私たちの生活に欠かせない「天気予報」はどのように作られているのか?
気象の予測技術開発、国際協力業務、「線状降水帯」の情報発表などに取り組んできた
元気象庁長官の著者が、その舞台裏をわかりやすく解説する!

身近だけれど、実は知らないことだらけの「天気予報」のしくみがわかる!
2025年は、日本の気象業務のはじまりから150年の節目の年!

○「天気予報」の精度は上がり続けている! そのワケは?
○「降水短時間予報」は、ふたつのいいとこ取りの技術を使っている
○正しく知る「警戒レベル」と「防災気象情報」の意味
○手ごわい「線状降水帯」。予測の切り札は次の「ひまわり」
○「天気に国境はない」。気象データは無料・無制約で国際交換
○地球温暖化は本当かフェイクかと論じている場合ではない
○「AI予報」で天気予報はどうなる?
など

──「はじめに」より(一部再編集して抜粋)

学生時代、たまたま気象のことに関心を持ち、いろいろ本を読んだりしていたところ、天気予報のために、世界各国の気象機関が、毎日決められた時間に観測気球を一斉に上げているということを知りました。
グローバル化が進むずっと前から、世界各国の気象機関の人たちは、皆で示し合わせて、温度計や気圧計をぶらさげた気球を、一斉に空に放って観測を行い、直ちにそのデータを皆で交換し合っていたのです。ほかの人にとっては、どうでもいいことかもしれませんが、私はこのことに妙に感激してしまったのです。(中略)
この本では、気象や気象学そのものというよりも、よりよい予報を出すための工夫、発表する情報に込める思い、天気予報に欠かせない国際協力など、いわば天気予報の舞台裏を紹介したいと考えています。
そうした舞台裏を覗いた読者のみなさんが、気象情報を今までよりも少しだけぬくもりのあるメッセージとして受け取ってくださるようになればとても幸せです。

【著者プロフィール】
長谷川直之(はせがわ・なおゆき)
元気象庁長官。一般財団法人気象業務支援センター理事長。1960年、東京都生まれ。武蔵高等学校を経て、1983年、東京大学理学部地球物理学科を卒業。同年、気象庁入庁。2020年10月、気象庁の組織改編に伴い新設された「気象防災監」に就任。2021年1月、第27代気象庁長官に就任し、2023年1月まで務める。

【著者紹介】
長谷川直之 : 元気象庁長官。一般財団法人気象業務支援センター理事長。1960年、東京都生まれ。武蔵高等学校を経て、1983年、東京大学理学部地球物理学科を卒業。同年、気象庁入庁。2020年10月、気象庁の組織改編に伴い新設された「気象防災監」に就任。2021年1月、第二七代気象庁長官に就任し、2023年1月まで務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    タイトルから、三次元シミュレーション技術の進化などを知りたいと思ったが、物理的・数学的な記述はなく、そこは期待外れ。現在の2kmメッシュでは積乱雲の予測が難しいことや、「空振り率」「見逃し率」と戦いながら奮闘する予報官の苦労がよくわかった。また、気象データは各国間で無償・無制限で交換という原則を理解する(ウクライナとロシア間でも機能してるのだろうか?)。気象業務の商業化、AI予報(日常の天気予報はそれでいいという著者の考え)など、今日的な課題も納得。気象庁長官まで務められた著者の経験や思いが綴られている。

  • まーくん

    著者は元気象庁長官。その職責にあった方がかような題名の本を上梓できるのは幸せなこと。確かに天気予報は格段に当たるようになった。理由は勿論、コンピュータの性能向上に伴う数値予報の急速な進歩。気象の変化は運動方程式や熱力学の方程式など、基本的な物理法則でちゃんと説明がつくが複雑すぎて”解けない”ので、所謂「数値解法」という力技を使う。しかし残念ながら、その辺の理論には深入りしない。著者は地球物理学科卒の立派な理系だが、そこは元気象庁長官、大所高所に立って本書では @警報などの防災気象情報の整理と活用 ⇒

  • よっち

    生活に欠かせない天気予報はどのように作られているのか?元気象庁長官が舞台裏をわかりやすく解説する1冊。気象の予測技術開発、国際協力業務、線状降水帯の情報発表などに取り組んできた著者が、いかに気象予測の精度を上げていったのか、防災気象情報の重要性、実際にあった防災場情報の舞台裏、線状降水帯予測への挑戦、地球温暖化と最近の気温上昇の関係、世界のデータを使う気象情報、天気予報の自由化が進む中でこれからどうなるのかを語っていて、積み重ねてきたデータを元に精度を高めるための試行錯誤が伺えてなかなか興味深かったです。

  • どら猫さとっち

    もともと天気予報を当てにしていない僕だが、近年ではネットの天気予報でも当たることが多いことに驚かされる。テクノロジーの発達により、いち早く雨や台風を予測できたりする。何故これほど当たるようになったのか。元気象庁長官が明かす、気象情報の舞台裏がこの一冊に。天気予報は自然と人間の生活を結びつける、重要な情報源である。見直さなければ。

  • kitten

    図書館本。天気予報って、そんなに当たるようになったっけ?っと思ったけど。これは、技術が上がってより難しい予報に挑戦しているからだね。大雪予報とか、線状降水帯は割と外しているイメージだったから。昔の予報ってもっと当たってなかったんだね。雨雲レーダーも、かなり細かいところまでわかるようになったの、最近10年の話。あとはAIの話。気圧配置や水蒸気量から予想するのが従来の技術なら、AIは、「過去に同じような状況ならこうなったから、たぶんこうなる」という根拠のない予想方法なんだけど、そっちの方があたる、という。

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