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リハビリ 生きる力を引き出す 岩波新書

長谷川幹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004317876
ISBN 10 : 4004317878
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

脳卒中、骨折など人生の途中での病気やけがにより、まひ、失語症、筋力低下になった時に出合うのがリハビリ。発症当初の厳しい状況の中で、医療・福祉関係者の支援を受けながら、少しずつ自信を取り戻し、自分で自分のもっている力を引き出していく。四〇年近く、地域や在宅でのリハビリを実践してきた著者が事例とともに語る。

目次 : 1章 リハビリテーションとは何か/ 2章 どのような病気、けがの人がリハビリをするのか/ 3章 高次脳機能障害とは何か/ 4章 人生のなかばで障害をおった人の心理/ 5章 リハビリテーションで「快復」した人々の日々/ 6章 高齢社会でのリハビリテーション

【著者紹介】
長谷川幹 : 1948年、島根県に生まれる。74年、東京医科歯科大学医学部卒業後、鹿教湯病院勤務を経て、整形外科からリハビリテーション科に転科。82年に世田谷区の日産厚生会玉川病院。98年桜新町リハビリテーションクリニック。2011年に三軒茶屋リハビリテーションクリニック(現在は医療法人社団三育会三軒茶屋内科リハビリテーションクリニック)を開設。2009年から始めた脳損傷者ケアリング・コミュニティ学会(15年から一般社団法人日本脳損傷者ケアリング・コミュニティ学会)の理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アキ

    リハビリテーションは戦後日本に導入され、カタカナの名になる。韓国で再活治療、中国で康復と訳す。当初は疾病により機能障害、社会的不利と一方向に位置づけられたが、国際生活機能分類で双方向の関係でと再定義された。著者は、障害のある人が主体的に社会参加をはたし、支援の受け手から支え手を担うことで地域の人々と双方向に学びあうことを目指している。その「生きる力を引き出す」には高次脳機能障害を知り、脳卒中や高齢社会で増加する骨関節疾患で障害を負った人の心理を理解し、医療・福祉・保健が連携し予防も視野に入れる必要がある。

  • 佐島楓

    一般的な医学知識を増やすために読んだ。高次脳機能障害による記憶障害や脳梗塞による失語症、中途障害の苦しみが少し理解できた。家族もつらいがそれ以上に本人の意思疎通がうまくいかない状況のほうがつらい。治療にあたる方々も、心身を含めたリハビリの必要がある。実例が多数記載されているので、わかりやすく学べると思う。また90代の超高齢の患者さんでも、回復なさった例もあるようだ。

  • けんとまん1007

    サブタイトルの「生きる力を引き出す」が、まさしくリハビリの成否に、大きく関わる。医療の技術だけでなく、取り巻く環境の変化もある。リハビリのイメージも、随分変わってきている。ご本人の症状や御家族、周囲の状況も同じことは、あり得ない。だからこそ、長期にわたるプランと、何よりご本人と御家族のメンタル面のサポート、特に自主性を維持することの意味が大きい。そこが人間ならではのところだろう。

  • ゆう。

    リハビリは、単なる機能回復ではない。人が人らしく生きるためにある。そして、リハビリする側だけでなく支える側もエンパワーされていく。この本は脳機能のリハビリの実態を知ることもできた。

  • きいち

    昨年まで数年来、父が手術や入院ののち度々リハビリに取り組んできたこともあり、引いた目線で知りたくて読んでみた。いやはや、原因も症状も圧倒的に幅広く、また相当な重症の状態からでも改善の可能性を引き出せることに驚く。◇鍵となるのは「主体性」。リハビリは個々の機能回復だけではなく、患者本人が当事者として活動に取り組む心理的・物理的な環境づくりを合わせての活動。自分が当事者となった場合を想像しないと。◇それにしても、現場の実践家の取り組み読むのって元気もらえる。

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