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スパルタ 古代ギリシアの神話と実像 文春新書

長谷川岳男

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784166614691
ISBN 10 : 416661469X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

スパルタは、千におよぶポリスが乱立する古代ギリシアにおいて軍事大国として君臨していた。なぜ長期間にわたって強国を維持することができたのか。賛美者が絶えない「理想の社会」の実態に迫る。

目次 : はじめに スパルタ教育の元祖/ 第一章 テルモピュライの戦い/ 第二章 スパルタ人の創造 「元祖」スパルタ教育を中心に/ 第三章 エウノミア(Eunomia) 秩序ある世界の成立/ 第四章 ギリシアの覇者 スパルタの対外関係/ 第五章 リュクルゴス体制のほころび/ 第六章 スパルタの黄昏/ 第七章 永遠のスパルタ ブランド化への道程

【著者紹介】
長谷川岳男 : 1959年生まれ。神奈川県出身。東洋大学文学部史学科教授。上智大学大学院文学研究科を単位取得のうえ退学。非常勤講師、鎌倉女子大学教育学部教授を経て現職。専門は西洋古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • サアベドラ

    ラコーニア地方に位置し、アテーナイと覇を争ったポリスを扱った珍しい新書。2024年刊。スパルタ人は自身で史料を残さず、その秘密主義から同時代からすでに神話化が進んでおり、アテーナイ人などの他者から見た「特異な国制を持つ軍事強国」というイメージが独り歩きしたまま現代に至っているため、その実態はよく分かっていないという。そのイメージはローマやプロイセン、ナチス・ドイツなど質実剛健な軍国主義を志向する国家のある種の理想像として盛んに喧伝され、テルモピュライは米国などの愛国主義のアイコンになった。いい迷惑である。

  • よっち

    1000におよぶポリスが乱立する古代ギリシアで軍事大国として君臨し、アテナイと覇権を争ったスパルタ。なぜ長期間にわたって強国を維持することができたのか、その実態に迫る1冊。スパルタ教育の元祖とも言われる軍事強国を支えた戦士教育と、その名声を得たテルモピュライの戦い。社会全体で規律と服従を徹底的に叩き込む教育、国内を安定させたリュクルゴスの改革、ギリシアの覇者から反スパルタの動き、マケドニア台頭とローマの属州化まで、最新研究をもとに紹介されていましたが、後世のイメージによるものもやはり大きかったようですね。

  • ジュンジュン

    謎のベールに包まれたが故、幾多の著述家から理想的な社会と称えられたスパルタ。いつしかそれは「スパルタの幻影」と呼ばれるほどの神話を生み出していった。そもそもアテナイのアンチテーゼとして始まった幻影を剥がしながら、実像に迫っていく。但しスパルタ側の史料はない為、専ら外部(アテナイやローマ)に依って。スパルタは特別だったのか、それとも?

  • 活字スキー

    フランク・ミラー原作、ザック・スナイダー監督の歴史スペクタクルロマン『300』はあくまでも史実をベースとしたフィクションだが、そうしたごきげんなエンタメの素となったスパルタの実態はどのようなものだったのか。多数のポリスが割拠していた当時から、当人の言葉ではなく外部の人間によって、ライバルであったアテナイとの対比イメージで語られるばかり。それは良くも悪くもスパルタがスパルタで在り続けようと必死だったが故のことだった。

  • スプリント

    厳しい教育の代名詞「スパルタ」その歴史と評価の再検討

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