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ISBN 10 : 4065303036
Content Description
三内丸山遺跡に立つ一五メートルの六本柱から、思索の旅路は始まる。土器、銅鐸、仏像、物語、建築、絵巻、庭園など、あらゆる文化領域を渉猟し、精神の連続と変化を丹念に読み解く。縄文時代から江戸末期まで、美術・思想・文学に現れた精神のありさまを一望のもとにとらえた畢生の大作!上巻は縄文時代から鎌倉新仏教の誕生までを流麗な文体で描く。
目次 : 三内丸山遺跡―巨大さに向かう共同意識/ 火炎土器と土偶―土にこめられた美と祈り/ 銅鐸―弥生人の共同性/ 古墳―国王の威信/ 仏教の受容―霊信仰と仏像崇拝/ 『古事記』―その文学性と思想性/ 写経―漢字を尊ぶ/ 『万葉集』―多様な主題、多様な表現/ 阿修羅像と鑑真和上像―天平彫刻二体/ 最澄と空海と『日本霊異記』―求道と霊験/ 『古今和歌集』と『伊勢物語』―王朝の雅び/ 浄土思想の形成―仏を念じて極楽に往生する/ 『枕草子』と『源氏物語』―平安朝文学の表現意識/ 『今昔物語集』と絵巻物―庶民の世界へのまなざし/ 東大寺の焼亡と再建―乱世を生きぬく行動力/ 仏師・運慶―その新しい造形意識/ 法然と親鸞―万人救済の論理/ 『正方眼蔵』―存在の輝き
【著者紹介】
長谷川宏著 : 1940年生まれ。東京大学大学院哲学科博士課程修了。大学闘争に参加後アカデミズムを離れ、在野の哲学者として活躍。とくにヘーゲルの明快な翻訳で高く評価される。ヘーゲルの翻訳として、『哲学史講義』『美学講義』『精神現象学』(レッシング翻訳賞、日本翻訳大賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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