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脱原子力社会へ 電力をグリ-ン化する

長谷川公一

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004313281
ISBN 10 : 4004313287
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1990年代以降、先進国は「非原子力化」の段階にある。この20年の各国の変化をふりかえり、市民風車やグリーン電力制度の実践を紹介。企業・NGO・消費者・行政の協働と成熟社会による選択を再提言する。

【著者紹介】
長谷川公一 : 1954年山形県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。社会学博士。東北大学大学院文学研究科教授。環境社会学、社会運動論、市民社会論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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本書は東日本大震災の半年後に出版され、原...

投稿日:2021/04/24 (土)

本書は東日本大震災の半年後に出版され、原発依存脱却への道を論じている。10年前の新書を読む価値はあるのかと問われると、十分にあると答えたい。日本における原子力発電の展開とその社会構造、海外における脱原子力の状況を概説している部分は今なお有用である。ドイツの方針転換は当時大いに話題になったものの、2015年以降のテロと移民問題で後景化してしまった感は否めない。が、本書を再読する中で原発の全廃年限が来年の2022年であることが思い出された。そしてその問題に関して語られる「討議デモクラシー」は極めて重要である。本書で論じられた諸点の中には、電力自由化など実現したものもあるが、村井知事の女川原発2号機の再稼働同意など原子力発電の若干の揺り戻しもあり、二酸化炭素の大幅削減がお題目と論じられている現在、この10年間を振り返る意味でも一読に値する。

iron3K さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Nさん

    原子力問題を包括的に学べる一冊。原子力は国家権力と親和性が強く、市民感覚からは一番遠い。機密かつ強硬な国策としての原発に対して、我々市民は何ができるか?本書は原子力に対するオルタナティブを検討する。米国サクラメントの需要抑制と稼働率向上による合理的経営は脱原発事例の参考になるだろう。原発は電力源の一つにすぎない。原発運転を自己目的としてはダメだ。また風力発電の大規模化による両義性も提示される。あくまで大切なのは市民感覚・参画意識か。巨大資本による経営では採算に左右されたり、市民感覚の欠如が危惧されている。

  • kumonosuke

    欧米で原発の数がそれ程増えない一方、中国など新興異国で猛烈な勢いで原発建設ラッシュが進んでいるのが怖い。せにはらは変えられない状況はあるのだろうけれども、将来に禍根を残さないような取組、長期的視野を持ち実践し欲しい。

  • mixa59

    ドイツが原発全廃をなぜできたのかの章は、まったく知らなかったので目から鱗でした。すでに、福島原発事故以前に、そうとう強い市民運動による反対運動と、議論の蓄積があったんですね。 これをみると、日本で原発全廃するには、そうとう時間がかかるのではないかと思った。

  • 森閑書庫

    脱原発論が体系的にまとめられている。これまでの日本の原発推進路線についての解説から諸外国でのクリーンエネルギーに対する取り組みまで。

  • Yuki.Ogawa

    原子力ムラの闇は聞きあきた感がありますね。未来のためにさっさと退場していただきたい。原発に代わるオルタナティブの提示に弱さを感じるものの、原子力ムラの闇を描き、これまで日本で成功してきた再生可能エネルギー事業が紹介してあって今の自分の問題意識にマッチした知見を得られたかな、といったところ。

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