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環境社会学入門 持続可能な未来をつくる ちくま新書

長谷川公一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480074119
ISBN 10 : 4480074112
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

環境社会学とはどのような学問なのか。近年、「持続可能な未来」が国際社会の最重要課題となるなかで、この学問はいったいどんな道筋を私たちに示してくれるのか。本書では、日本における環境社会学の立ち上げに大きく寄与し、その研究を長年牽引してきた第一人者が、みずからの研究史を振り返りつつ、この学問がもつ魅力とその可能性を浮き彫りにしていく。他人事でなく自分事として環境問題を受け止め、よりよい未来を模索しようとするすべての人のための導きの書。

目次 : 第1章 社会学との出会い/ 第2章 新幹線公害問題の衝撃/ 第3章 社会運動をどう説明するのか/ 第4章 原発閉鎖とアメリカ市民社会/ 第5章 コンセントの向こう側―青森県六ヶ所村/ 第6章 環境社会学者の自覚/ 第7章 持続可能な未来をつくる

【著者紹介】
長谷川公一 : 1954年、山形県生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。社会学博士。東北大学大学院文学研究科教授などを経て、尚絅学院大学大学院特任教授、東北大学名誉教授。専門は環境社会学、社会運動論、社会変動論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • きみたけ

    著者は尚絅学院大学大学院特任教授で東北大学名誉教授の長谷川公一先生。環境社会学を長年研究してきた著者が、この学問がもつ魅力とその可能性を浮き彫りにした新書。東北大学教員としてのオンライン最終講義「持続可能な未来のために--社会学的な対話をもとめて」をもとに内容を再構成した一冊。新幹線公害問題や福島原発事故・青森の核燃料処理施設問題などを取り上げています。

  • 寝落ち6段

    環境社会学の対象は、環境問題、環境と社会との相互作用、人々の環境観や環境意識・環境文化である。騒音や大気汚染などの公害をはじめとし、エネルギー問題、環境活動家の実態調査、自然を生かした街並みなど幅が広すぎる。それゆえに、現在の環境社会学が学問の中で置かれている立場の脆弱さも紹介されていて、より理解を深められる。そして、なにより環境社会学は、環境と社会を結びつける学問であるため、持続可能な社会を実現するための大きな手段になっているという強みがあるというのも納得がいく。

  • ネムル

    内輪ネタの半生語りに終始し、置いてけぼりの感が。

  • まあい

    著者の研究史をたどりつつ、同時に環境社会学の発展を概観できる優れた入門書。環境社会学の基本的な枠組みや概念が学べるほか、特に新幹線公害と原子力問題にフォーカスしつつ、社会運動論についても知ることができる。日本の環境社会学の通史としても面白い。

  • Mealla0v0

    日本の環境社会学の創設者のひとりである著者がその半生を振り返りながら、環境社会学へ読者を誘う。最終講義の書籍化ということもあって、入門書というよりは紹介状といった印象。社会問題や社会運動としての公害問題への注目から、次第に日本独自の形で環境社会学が形成されていく立会人となったという。こうした記述のなかに、環境社会学の持つ規範的価値が語られている。そのため、諸概念の説明といった入門書的な記述はほとんどない。その意味では、肩透かしの感もあろうが、時代の生き証人の語りには相応の価値があると言ってよい。

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