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砂漠の旅ガラス

長谷川まりる

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784092893320
ISBN 10 : 4092893329
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2023
Japan

Content Description

AIによって人類ほぼ滅亡―。特殊な砂におおわれた世界で、末裔たちの生き様を描く!日本児童文学者協会新人賞受賞作家、長谷川まりる初の作・絵。

【著者紹介】
長谷川まりる : 1989年、長野県生まれ、東京都育ち。職業能力開発総合大学校東京校産業デザイン科卒。2018年『お絵かき禁止の国』(講談社)で第59回講談社児童文学新人賞佳作、2022年『かすみ川の人魚』(講談社)で第55回日本児童文学者協会新人賞を受賞。小説だけでなくイラストや漫画も発表しており、作・絵を共に手がけるのは本作が初となる。アウトドアなことはだいたいできるインドア派(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • うとうと

    防腐塵(ぼうふじん)” という特殊な砂で砂漠化した、植物も電力もない未来。人々は、居住地に住む者、高地の砂族、海辺の海の民、旅ガラスとしてそれぞれ暮らす。 16歳のツバメは不思議な物体を手に居住地から逃げ出し、ミサゴ、キツツキと共に旅ガラスとなっていた。 これすごく深い話なのかも。何も生み出さず、他の民族を理解しようとしない居住地の人々。防腐塵は、"古代人"と呼ばれる私たちの愚かな行動のツケだった!諦めず、他者を認めわかり合うことで見えてくる未来がある。ツバメの文章はすばらしい。面白かった。ミサゴがいい。

  • あんず

    話の設定、展開が面白くて一気に読んだ。旅ガラス、居住区の人、砂族、海の民それぞれ生活しているところでルールや、大事なものが少しずつ違っていて面白かった。何を大事にして、どこまでを他者の介入を許すのか、その線引きの個性が出ていて自分だったらどこで住みたいかなーとか考えた。他者と関わりながら生きていく中でのヒントが書いてあるように思えた。でもそれは、押し付けがましくなくて、心構えとして頭の隅に置いておくといいようなニュアンスで物語の中では描かれていたので、そこがよかった。他の作品も読もうと思う。

  • timeturner

    面白い設定で一気に読まされた。AIの愚策で砂に埋もれた地球。細々と古代の遺物を掘り出して生きる人類の末裔。そんな状況でも差別や排斥があるのが情けないけど、情報伝達手段が発達した今だってそうなんだから、電気も電波もなくなったらこうなるのは必至か。それでも、自分の目で見て考え、納得したことだけ信じるミサゴのような人々がいることに希望を感じる。砂の下からやたら出てくる「役に立たない板」に笑った。

  • 青猫ノラ

    作者本人が手がけた挿絵が、物語を補完しながら行間のイメージを広げているようで、とても素敵な感じでした。いろんな生き方をする人たちがいて、つながり方や居場所にも色々な形があっていいと、読者の背中をそっと押してくれるような物語。ラストは、作者の方の決意表明のようにも感じられて、グッときます。文章と絵の両方を手掛ける次なる作品が出ないかな。

  • 鳩羽

    防腐塵という物を腐らせない砂漠から、古代人が残した物を掘り当てて暮らす旅ガラスとなったツバメ。助けてくれたミサゴや、喋らないキツツキと3人で上手く暮らしていた。しかし、ツバメのもつバンクシアという変わった物の存在が、旅ガラス、海の民、砂族にとって特別なものと分かり…。おそらくAIによって、一度滅びた世界の生き残り達が、サバイバルする話。価値観の変換が起こり、知識は断絶し、環境や信仰、自然のなかで生きることについて触れながら、話自体は重苦しくなく、ほのかな寂しさと期待に彩られている。絵も良かった。

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