Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

• シロクマぽよんぽ

  読了日：2022/01/14

  近代フランスにおける女性性と子ども観の変化をまとめた一冊。女性は家・戸という単位に内包され、個人として認識されていなかった。そのため、政治参加や教育の対象外だった。さらに子どもの発見により、女性は家族空間に緊縛されることになる。婚姻制度や女性の社会進出の実現がどれだけ難しかったのか、よく理解できた。メディア、経済、政治システムの変化など、ジェンダー観も社会変化の影響が大きいんだなと思った。

• sovereigncountr

  読了日：2024/04/22

  本書は、女性史(この場合ジェンダー史ではないと考える)的な視点から、近世フランスの社会史上のトピックを総浚いしている。記述にまとまりを欠くが、論点を押さえることができる。

• Omata Junichi

  読了日：2020/11/04

  「男の歴史」を描いても「女の歴史」を描くことにはならないけど、「女の歴史」を描くと「男の歴史」も同時に描かれる、というのが短い文章のなかだけでもよくわかる。良妻賢母的な思想が基本的には近代ヨーロッパの産物なのだとしても、それがある種の普遍的な観念としてグローバルに広がっているように思えるのは、日本の「三従の教え」みたいな地域のそれに似た観念に接続されたから、ということなのでしょうか。「子どもの歴史」については、「小さな大人」としての言及程度なので、端的に描写するのはまだまだ難しいということなのかな、とも。

• こずえ

  ジェンダーとか子どもの権利とかそういったものを歴史的にとらえるには良い。が、これ１冊では不十分なのでジェンダー論など詳しく書かれた本を次によむことは必要

• どんとこい

  読了日：2012/01/19

  題名に著者のスタンスが表れてるが、読みやすい導入書ではある。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します