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ISBN 10 : 4815808880
Content Description
多数のイスラーム教徒が存在したロシア帝国。彼らはいかに生きたのか。日露戦争から第一次世界大戦・革命へと至る時代に、政治・行政・教育・出版・戦争・慈善等に積極的に関与し、言論と行動によって自らの「公共圏」を生み出したムスリム社会の苦闘を、かつてない深度で描き出す。
目次 : 帝政ロシアのイスラームと公共圏/ 帝政末期ヴォルガ・ウラル地域のムスリム社会/ 第1部 宗派国家とムスリム社会(イスラームの家の設計図―「良心の自由」と宗務協議会の改革論/ マハッラの生活―統治制度から社会をつくる/ 政治的信頼度―カザン県におけるムスリム聖職者管理の実態)/ 第2部 地方自治とムスリム社会(カザンの休日―都市空間の民族関係と宗教的権威/ マクタブか、公立学校か―義務教育に直面するムスリム社会)/ 第3部 戦争とムスリム社会(国民軍の中の宗派国家―従軍ムッラーの任命とムスリム聖職者の徴兵免除/ 総力戦の中の公共圏―慈善活動と女性の進出)/ 帝国の遺産とムスリム公共圏の変容
【著者紹介】
長縄宣博 : 1977年徳島県阿南市に生まれる。1999年東京大学文学部卒業。2006年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。現在、北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター准教授、博士(学術)。『スラヴ研究』編集長(2010年〜)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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