Books

「地震」と「火山」の国に暮らすあなたに贈る 大人のための地学の教室

鎌田浩毅

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784478121023
ISBN 10 : 4478121028
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan

Content Description

2011年の東日本大震災によって、日本列島は地震や火山噴火が頻発する「大地変動の時代」に入った。これから日本列島は大変な局面を迎える。

マグニチュード(M)9という、1000年に1度の巨大地震東日本大震災によって日本列島は太平洋側に5・3メートルも引き延ばされ、地盤が不安定化した。その結果、内陸型の直下型地震が増え、今後30年ほどは地震がやむことはない。また、日本には111の活火山、東日本大震災後に直下地震を起こし始めた火山が富士山を含めて20ほどある。

南海トラフ巨大地震が予想されるのが、2035年をピークにしてその前後の5年だ。その地震が起きると、東日本大震災は死者の数が2万人、被害総額はおよそ20兆円だった、南海トラフ巨大地震は死者の数が32万人、被害総額220兆円とされている。

その中で、災害に遭わない、地震や津波、噴火で死なない、かつ財産も守り賢く生き延びるためには「地学」の知識が必要になる。

「地学=地球科学」は、「地を学ぶ」、つまり地球と宇宙、大気、海洋について知る、時間的にも空間的にもスケールの大きい学問だ。40億年前の地球の誕生について考え、地下6000キロメートルの深さで何が起きているかについて思いをめぐらせる。

私たち人類の生存の基盤である「地球」がどうしてできたのか、物理学、化学、生物学などの知見も生かしながら探究するダイナミックさは、読むものを興奮させる、知ることの喜びや面白さに満ちている。

本書は、京都大学名誉教授・京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授の鎌田浩毅氏を著者にした、最先端で、もっとも分かりやすくて、もっとも面白い地学入門。

これまでの著者の経験・知見を活かし、本書は授業スタイルの語り口で、熱意を込めたライブ感を出しながら地学のエッセンスを明快に伝える一冊となる。


【著者紹介】
鎌田浩毅 : 京都大学名誉教授、京都大学経営管理大学院客員教授、龍谷大学客員教授。1955年東京生まれ。東京大学理学部地学科卒業。通産省(現・経済産業省)を経て、1997年より京都大学人間・環境学研究科教授。理学博士(東京大学)。専門は火山学、地球科学、科学コミュニケーション。京大の講義「地球科学入門」は毎年数百人を集める人気の「京大人気No.1教授」、科学をわかりやすく伝える「科学の伝道師」。「情熱大陸」「世界一受けたい授業」などテレビ出演も多数。ユーチューブ「京都大学最終講義」は110万回以上再生。日本地質学会論文賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • まーくん

    著者鎌田浩毅先生は通産省地質調査所(現・経産省産総研)から京都大学に移られ、マイナーな地学を最人気科目にし、退官後も「科学の伝道師」として一般人向けに南海トラフ地震に対する防災教育などに尽くされている。本書もその趣旨に則り、一般の人向けに平易な言葉で、地球科学の基本から防災まで気楽な市民講座風に語りかけている。リスクの高い順に@南海トラフ地震、A首都圏直下地震、B富士山噴火の可能性を論じている。今の地球科学の現状では何月何日とは分からないが、これらは将来必ず発生する。特に南海トラフ地震は2030年代に⇒

  • skunk_c

    地学教室と題するが、実質は副題どおり地球科学に基づく地震と火山、そして防災に対する意識を説いたもの。自然地理とこのあたりの分野は言ってみれば兄弟であり、現在高校必修の「地理総合」で防災は重要視されているため、当然予備知識を持って読んだ。そのため極めて読みやすく、しかも地球科学で今「できること」と「できないこと」をはっきり打ち出して過剰期待をさせない点がよい。また「長尺の目」という長スパン、広範囲を視野に入れることを提唱(よって地球温暖化対策には是々非々)しているのも納得。「正しく怖がり備える」ための本。

  • やいっち

    素晴らしい本だった。野暮な感想など要らない。分かりやすく且つ面白い。図が豊富なのも理解に役立ってる。鎌田氏じゃないが、地学を大学入試の必須科目に! 日本は、1995年の阪神・淡路大震災から地震・火山の活動期に入った。数十年は覚悟・自覚が必要。

  • ta_chanko

    「長尺の目」で地球の歴史を俯瞰し、今後起こり得る出来事や災害に備えることが不可欠。東日本大震災は1000年ぶり、南海トラフ巨大地震は100年毎に発生。もっと長い目で見れば、カルデラ噴火、プレートテクトニクスによる大陸移動・造山運動、プルームテクトニクスによるマグマの大量噴出、小惑星の衝突、生命の大量絶滅など、人間の力が到底及ばないイベントも発生する。時折発生する災害に過度に怯えることなく、日常的に得られる自然の恵みを十分に享受しながら生きていくことが大切。

  • ちび太

    本屋でタイトルに惹かれて読んだ。首都圏直下型地震、南海トラフ、富士山噴火が近い将来起きてもおかしくないものであると、地球の構造から説明がされている。危機感を抱き非常食を購入した。人間が自然に及ぼす影響度合いは解明できていない。一方でこれまでの地球の機構を分析すると氷河期が訪れる可能性が高い(いつかは、分からないが)。温暖化のリスクだけでなく寒冷化になるリスクに向き合うべきというのは納得感があった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items