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ドキュメント屠場

鎌田慧

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004305651
ISBN 10 : 4004305659
Format
Books
Publisher
Release Date
June/1998
Japan

Content Description

屠場―。そこは鍛え上げられた職人芸が、商品としての食肉の味と価値を左右する世界だ。日本人の肉食の歴史とともに歩んできた労働現場の実像と、いわれなき職業差別と身分差別にさらされながら、合理化の波に抗して伝統の技と熟練を守りつづける誇り高き労働者たちの気概を、反骨のルポライターが描く。

目次 : 日本一の食肉工場―東京・芝浦屠場(トンネル/ 日本一の食肉工場 ほか)/ 「職場の主人公は労働者だ」―横浜屠場(「屠牛舎」造営/ 中川屋嘉兵衛と堀越藤吉 ほか)/ 仕事師たちのゆくえ―大阪・南港市場(ラインの終点、「枝肉」/ 「仕事いややな、と思うたことない」 ほか)/ 「自由化」という逆風のなかで―四国日本ハム争議(突然の「閉鎖通告」/ 屠畜・解体作業 ほか)

【著者紹介】
鎌田慧 : 1938年青森県に生まれる。1964年早稲田大学文学部卒業。新聞記者、雑誌編集者を経たのち、フリーのルポライターに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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日本における屠場の歴史や職業差別の問題に...

投稿日:2011/06/29 (水)

日本における屠場の歴史や職業差別の問題について詳しく書かれた本です。 牛や豚は日本では非常に重要な食材なので、ぜひ、いろいろな方に読んでもらいたいです。職人さん達の誇りを感じることもでき、大変勉強になりました。 写真もいくつか掲載されていて、屠場の様子を見ることも出来ます。

k さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • とくけんちょ

    屠場の歴史やそこで働くものへの差別、職員の運動史。食肉の歴史を概観できる。いわゆるケガレ的な観念はわかるが、それと必要性とを天秤にかけ、被差別の仕事とされてきた部分がある。ただ本書では、食肉業界ならではの利益構造や闇までは深掘りできていない。

  • AICHAN

    図書館本。「屠場(とじょう)」とは牛や豚を屠殺して枝肉にするまでの工程を行う食品工場のことである。その昔、牛馬の皮革を扱う人々は非人と呼ばれて蔑まれた。彼らは被差別部落に暮らすようになり、現代でも差別された。屠場で働く人々は部落民でなくとも差別視されているという。著者は日本の屠場を取材し、その実態を克明にレポートする。彼らは誇りを持って仕事と向き合っていた。

  • 壱萬弐仟縁

    食糧生産管理学という学問をやり始めていた頃、購入してあった本。管理という言葉、概念はいまだに抵抗感があり、文化とか自由の方面で長年お世話になっているところである。牛の屠殺解体作業工程(7頁)。日本の食肉産業:農業とともに、工業製品の輸出の犠牲にされてきた。牛肉の自由化によ って、まっさきに打撃を受けたのは、牛乳生産の酪農家(略)。炭鉱をつぶして石炭を輸入し、農家をつぶして農産物を輸入し、はては肉を輸入して屠場までつぶそうとする。この国の産業政策とはなにか(231頁)とあとがきで痛罵される。

  • テツ

    自分で殺した生き物しか食べることが出来なくなったら僕はどこまでの生き物を食べることが出来るのかとたまに考える。想像した結果精々魚までだなという結論に至る。僕たちが口にする肉は何らかの生命を奪い生まれた物体であるということを忘れてはならない。屠畜というなくてはならない職業。そこに纏わる人々への謂れなき差別の歴史。その現場で行なわれる全て。僕たちが実際に動物の生命を奪い肉とする機会などそうそうない。だからこそせめて知識として知らなければならない。生きるための糧を作りあげてくれた全てに感謝して、いただきます。

  • 大阪魂

    すごい勉強になった。いつもスーパーで豚肉、牛肉、当たり前のように買おてるけど、豚、牛が肉になる現場ってほとんど経験したことなかったし…屠場、食肉工場の歴史、そこで働いてられる職人のみなさんの声。機械化が進んでも、職人の技が日本の高品質な肉を支えてる。毎日、おいしい肉食べれるのは屠場で働いてる人のおかげやもんね。なのに、そこで働く人への差別意識の問題。書いてはるように魚さばくのと肉さばくのとどこがちゃうんやろ。一方でTPP、食品輸入の影響。ほんま、ちゃんと知るのが大事やっておもった。

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