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習近平研究 支配体制と指導者の実像

鈴木隆

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784130301947
ISBN 10 : 4130301942
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

習近平とは、どのような人物なのか。長期政権を築いた習近平。彼が最高実力者となった軌跡を豊富な資料から渉猟し、中国共産党の支配、中国政治の本質に迫る画期的な論考。

目次 : 序章 「問題」としての習近平/ 1 習近平体制とはなにか(習近平時代の支配と中国の自由、民主主義の「現在地」―歴史発展と国際評価/ 「労働者」と訣別する「前衛」―創立百周年を迎えた支配政党の組織実態/ 「お仲間」の政治学―ポスト社会主義、比較社会主義の習近平・中国とプーチン・ロシア)/ 2 習近平とはどのようなリーダーか―過去、現在、未来(“支配体制の申し子”の政治的来歴―最高指導者になるまでの歩み(一九六六〜二〇一二年)/ 中国共産党「領袖」考―政治文書の用例にみる指導者称号と個人独裁の問題/ 「語録の世界」と「闘争」の人―習近平、毛沢東、文化大革命の政治連関/ “最高実力者”の誕生―事件は会議室でも起こる(二〇一五〜二〇一八年)/ “中華民族の父”を目指す習近平、あるいは「第二のプレジネフ」か「第二のプーチン」か―権力、理念、リーダーシップ/ 台湾有事と「東アジア近代史の総決算」の可能性―台湾統一/併合をめぐる政治論)/ 終章 習近平時代の中国政治の将来、台湾問題をめぐる日本の政治戦略

【著者紹介】
鈴木隆 : 1973年静岡県生まれ。大東文化大学東洋研究所教授。専門は政治学・中国政治、博士(法学、慶應義塾大学)。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程中退。日本国際問題研究所研究員、愛知県立大学外国語学部准教授などを経て、2023年4月より現職。この間、ロシア国立サンクトペテルブルグ大学訪問研究員などを歴任。著書に『中国共産党の支配と権力』(慶應義塾大学出版会、2012年、日本貿易振興機構アジア経済研究所より第34回発展途上国研究奨励賞を受賞)。ほかに著書、論文など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アミアンの和約

    中国政治を専門とする著者が、習近平という政治家の実像を描き出そうとしたもの。舌を巻くのは引用している資料の豊富さである。よくもまぁここまでかき集められたものだと感心する。国家主席になる遥か以前の習近平の発言や講演、論文を元にその本音がどこにあるのかを導き出す。学術書でありながら退屈することなくスラスラと読み進められた。ネックなのは8000円近いその値段だろうか、しかしその価値は十分にあったと思う。

  • 勝浩1958

    台湾有事が起こらないことを祈るばかりです。習近平の執念は恐ろしいから。 それにしても、中国に生まれなくて良かった。

  • Decoy

    現在世界で最も強大な権力を持つ人間が、いかにしてそこまで上り詰めたのかを、アクセス可能なすべての資料(+本来はアクセスできない内部資料)を駆使して解き明かす、超力作。全編に著者の意気込みがあふれていて、気持ちが良いほど。恐ろしく詳しい個人研究なのに、対象の人間的魅力がほとんど伝わってこない(著者が距離感を保っているのと同時に、「カリスマなき強権指導者」にそもそも魅力がない?)ところが、極めて興味深い。「習近平という同時代人をモデルとした『現代中国の君主論』」(あとがき)として、見事。

  • koba23

    中国の最高指導者の情報なので、細かなことまで記載されていないのではないかと思っていたが、地方の行政官であった頃のことまできちんと記載されていて、いろんなことがわかった。

  • ゆきんこ

    毛沢東を指針としつつも、革命家としててはなく官僚・役人として振る舞うその人物像について。とりわけ2010年代に関する記述は興味深く読めた。(全く知らなかったから。)

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