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ISBN 10 : 448007418X
Content Description
雪解けが近づいたこともあった。しかし現在、ロシアとの交渉には冷たい氷の壁が立ちふさがり、「固有の領土」はまた遠ざかってしまった。戦後、歴代総理や官僚たちが使命感のために、政治的レガシーのために、あるいは野心や功名心に突き動かされて、この困難に挑み続けてきた。そして、ゆっくりとであっても前進していた交渉は、安倍対露外交で明らかに後退してしまったのだ。その舞台裏で何が起こっていたのか。国家の根幹をなす北方領土問題を、当時のインサイダー情報も交えて子細に辿りながら、外交交渉の要諦を抽出する。
目次 : プロローグ プーチンとの“虚ろな約束”/ 第1章 歴史の「忘却」―宿命の対米依存/ 第2章 政治家の野望と北方領土/ 第3章 もう一つの「バックチャンネル外交」/ 第4章 外務省主導の原点・変化・分裂/ 第5章 安倍対露外交―敗北の構造/ 第6章 北方領土はどれだけ遠のいたか/ エピローグ なぜ北方領土問題は解決しないのか
【著者紹介】
鈴木美勝 : ジャーナリスト。茨城県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、時事通信社に入社、政治部に配属され、政局から外交、安保まで幅広く取材。ワシントン特派員、ニューヨーク総局長(米国時事社長)、解説副委員長、専門誌「外交」編集長を経てフリーランスに。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。日本政治法律学会「報道学会賞」受賞(2020年秋)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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