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北方領土交渉史 ちくま新書

鈴木美勝

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480074188
ISBN 10 : 448007418X
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

雪解けが近づいたこともあった。しかし現在、ロシアとの交渉には冷たい氷の壁が立ちふさがり、「固有の領土」はまた遠ざかってしまった。戦後、歴代総理や官僚たちが使命感のために、政治的レガシーのために、あるいは野心や功名心に突き動かされて、この困難に挑み続けてきた。そして、ゆっくりとであっても前進していた交渉は、安倍対露外交で明らかに後退してしまったのだ。その舞台裏で何が起こっていたのか。国家の根幹をなす北方領土問題を、当時のインサイダー情報も交えて子細に辿りながら、外交交渉の要諦を抽出する。

目次 : プロローグ プーチンとの“虚ろな約束”/ 第1章 歴史の「忘却」―宿命の対米依存/ 第2章 政治家の野望と北方領土/ 第3章 もう一つの「バックチャンネル外交」/ 第4章 外務省主導の原点・変化・分裂/ 第5章 安倍対露外交―敗北の構造/ 第6章 北方領土はどれだけ遠のいたか/ エピローグ なぜ北方領土問題は解決しないのか

【著者紹介】
鈴木美勝 : ジャーナリスト。茨城県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、時事通信社に入社、政治部に配属され、政局から外交、安保まで幅広く取材。ワシントン特派員、ニューヨーク総局長(米国時事社長)、解説副委員長、専門誌「外交」編集長を経てフリーランスに。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。日本政治法律学会「報道学会賞」受賞(2020年秋)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 叛逆のくりぃむ

     今までの北方領土交渉の系譜を踏まえて安倍政権における対ロシア外交について冷静に論じているのが見てとれた。ロシアスクールの盛衰についても佐藤優氏とはまた違った点が見てとれる。ただ安倍晋三氏の不慮の死によってロシア側も手蔓を失ってると思う。

  • わび

    再読。第二次安倍政権に至る日露交渉史を時事出身のジャーナリストが描く。首相中曽根と外相安倍の鞘当て、安倍政権下での「外務省外し」など著者一流の政局描写は面白さと同時に胃もたれしそうにもなるが、戦後外交最大の難題を振り返ることで、外交が成功する要諦について考えさせられるところは多い。著者は大情況、リーダーシップ、フォロワーシップ(政官の連携)の一致を重視するが、ロシアが西側との対立を深める趨勢では、四島返還の原則を棚上げした所で交渉が進展する余地があったように思えず、政権がここまで固執した真意は謎である。

  • Go Extreme

    天地人 三層構造 4つの視点 プーチンとの“虚ろな約束”:口頭確認の罠 進言を無視した安倍 日露解釈ギャップ 外交と文書 歴史の「忘却」―宿命の対米依存:対ソ外交の原点 自民党結党と対ソ外交 政治家の野望と北方領土:中曽野 安倍慎太郎 中曽根対ゴルバチョフ もう一つの「バックチャンネル外交」:ペレストロイカの風 小沢・ゴルバチョフ会談の顛末 外務省主導の原点・変化・分裂:法と正義志向の領土交渉 安倍対露外交―敗北の構造:2016年の変 北方領土はどれだけ遠のいたか なぜ北方領土問題は解決しないのか

  • たけふじ

    外交を推進するためには「大情況」「リーダーシップ」「フォロワーシップ=官僚/国民世論」の3要素がかみ合わなければならない。筆者の指摘するこの視座が全てである。対米偏重の外務省の中で流動性のないロシア・スクール。業を煮やしてイニシアティブを取ろうとする政治家。もうこの時点でリーダーシップとフォロワーシップが違う方向を向いている。安倍政権ではフォロワーシップの旗手を経産省に移し替えた。両者は同じ方向を向いたものの、大情況を読み切ることはできなかった。

  • tatsuya izumihara

    1956年日ソ共同宣言を鳩山一郎が締結して以来交渉の浮き沈みがあった。阿部晋三の時点で明らかに後退している。プーチンと30回近く会談をしているがプーチンの望みは経済援助で北方領土返還の意図は無くすれ違っている。官僚と政治家のタッグも重要な要素となる。鈴木宗男が主導した方が良かった気がする。しかし現在、北方領土にはロシア人が暮らしている中で返還は現実的なんだろうか??この書籍は2島返還論、4島返還論、官僚との国内外の駆け引きが詳しく書かれている。著者の推論のある。文章表現が解りずらいところがあった。

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