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ISBN 10 : 4121024338
Content Description
スズメバチにうまく擬態しきれないアブ、他種のメスに求愛してしまうテントウムシのオス。一見不合理に見える生き物たちのふるまいは、進化の限界を意味しているのか。それとも、意外な合理性が隠されているのだろうか。1970年代に生物学に革新をもたらした「ハンディキャップ理論」「赤の女王仮説」から、教科書には載っていない最新仮説までたっぷり紹介。わたしたちの直感を裏切る進化の秘密に迫る!
目次 : 第1章 進化の捉え方(適応と制約のせめぎ合い/ 適応をめぐる歴史と哲学)/ 第2章 見せかけの制約(産みの苦しみをいかに和らげるか/ 昆虫と植物の共進化)/ 第3章 合理的な不合理―あるテントウムシの不思議(蓼食う虫も適応か/ 禁断の恋―異種のメスを選ぶオス/ 不治の病―あえて抵抗しない戦略)/ 第4章 適応の真価―非効率で不完全な進化(無駄こそ信頼の証―ハンディキャップ理論/ 役立たずなオス―性が存在する理由/ ハチに似ていないアブ―不完全な擬態)/ 終章 不合理だから、おもしろい
【著者紹介】
鈴木紀之 : 1984年神奈川県横浜市生まれ。2007年京都大学農学部資源生物科学科卒業、12年京都大学大学院農学研究科応用生物科学専攻博士課程修了(農学博士)。09年ウガンダのマケレレ大学に短期留学。日本学術振興会特別研究員(東北大学東北アジア研究センター)、宮城学院女子大学非常勤講師、立正大学地球環境科学部環境システム学科助教などを経て、16年2月より、米カリフォルニア大学バークレー校環境科学政策マネジメント研究科に日本学術振興会海外特別研究員として在籍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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