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ISBN 10 : 4865591621
Content Description
バロック・チェロの第一人者にして、
音楽界随一の名文家が滋味豊かに綴る
古楽の歓びに満ちた最新エッセイ集。
「通奏低音は時に面倒な仕事である。しかしそれは、込み入った過程を経て出来上がる様々な工芸の世界にも似て、大量生産とは違う味わいの音楽造りに必要な理解と技術なのである。」──「あとがき」より
バロック音楽の演奏になくてはならない「通奏低音」。
古楽がブームを経て音楽ジャンルのひとつとして定着した現在でも、
「通奏低音とは何か」は正しく理解されているとはいえない。
「鍵盤楽器の隣」を定位置とし、旋律楽器にくらべて目立たず、
それどころか、なんとなく簡単そうな仕事と見られがちなバロック・チェロ奏者は、
常日頃どんなことを考えながら演奏しているのか──。
古楽演奏の現場から、ユーモアとペーソスをこめて伝える「通奏低音弾き」の日常。
「ジャンルを問わず、簡単そうな仕事や目立たない仕事にはいろいろと知られざる事情、悲喜交々の経験があるものだ。通奏低音もまた然り。こういう仕事をしている人、これからしたい人、また普段コンサートや録音で音楽を聴かれる方々にも、半ば裏方である通奏低音という仕事の事情を少しばかり知っていただき、楽しんでいただければ幸いである。」──「episode 1 通奏低音?」より
第T部 通奏低音弾きの言葉では、
[episode 1]通奏低音?
[episode 2]不均等な音律
[episode 3]ステージの調律師
[episode 4]ピッチ
[episode 5]音の間隔、指の感覚
[episode 6]両隣の鍵盤
[episode 7]発音と減衰
[episode 8]発音の道具
[episode 9]音量の問題
[episode 10]王の拍と卑しい拍、緊張と弛緩
[episode 11]アップダウン・クイズ
[episode 12]初見が常識……
[episode 13]Walking bassの針小棒大
[episode 14]練習曲と大作曲家
第U部 通奏低音弾き、シャンソンを弾く
シャンソンと通奏低音
通奏低音弾きのインテルメッツオ
不自由な人間
想い出の屋台
弦楽四重奏と、その上
第V部 通奏低音弾きの師
井上頼豊先生
センセイとデシ
怠慢と廊下の得
フランス・ブリュッヘン氏を悼む
二人のB
あとがき
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ジョンノレン
読了日:2025/04/25
tom
読了日:2019/12/27
あんさん
読了日:2024/05/18
trazom
読了日:2017/07/13
どら猫さとっち
読了日:2017/06/30
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