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ISBN 10 : 4765544311
Content Description
今から100年ほど前の1903年、ライト兄弟はフライヤー号で人類初の動力飛行に成功した。兄弟が飛行機をつくりあげた過程は苦難の道でありながら、「創造」の喜びに満ちていた。この「創造」の技と知恵は、われわれに感動とさまざまな示唆を与えてくれる。しかし、初飛行後の彼らの栄華はあまりに短い。飛行機が急激な発展を遂げるなか、兄弟はなぜパイオニアの悲哀にさらされねばならなかったのか、兄弟の限界はどこにあったのか。本書では、ライト兄弟以降の航空工学の発展も振り返りながら、技術と科学のあり方を考え、飛行力学の観点からフライヤー号の技術的特徴と限界を浮彫りにする。
目次 : 飛行への関心が芽生える/ 先人の研究を調べる/ 飛行機の研究に着手する/ グライダーを飛ばす/ グライダーの揚力を計算する/ 揚力の不足を解決する/ 操縦方法を確立する/ フライヤー号の動力飛行に成功する/ 実用機に仕上げる/ 飛行機の売込みを開始する/ カーチスと特許をめぐり争う/ 揚力はなぜ発生するか―翼理論の誕生/ フライヤー号の翼はなぜか薄いか―境界層理論の誕生/ パイロットはなぜ左席か―操縦方式の変遷/ 手ばなし飛行への挑戦―自動操縦装置の誕生/ ロッキード・ベガとダグラスDC−3―近代的飛行機の誕生
【著者紹介】
鈴木真二 : 1953年岐阜県に生まれる。1979年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。(株)豊田中央研究所勤務を経て、1986年に東京大学助教授、1996年に同教授となる。現在、東京大学大学院教授(工学系研究科航空宇宙工学専攻)。1986年工学博士、専門は飛行力学。航空宇宙工学の教育・研究に携わるほか、一般の人々やマニアを対象に「航空情報」「MSNジャーナル」にコラムを連載し、飛行のロマンや楽しさを伝えている。日本航空宇宙学会理事、紙ヒコーキ博物館名誉館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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