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ISBN 10 : 4642016678
Content Description
「家」を基礎単位とする前近代日本社会には、「しつけ」や「家庭教育」に安易に含まれない、「家」独自の育成機能や、それを支えた親族や同職仲間の役割があった。歴史学・文学・教育学・社会学の研究者が一堂に集い、全国各地でのフィールド調査等に基づき、「家」の後継者育成がどのような環境、階梯、方法で行われたのかを実証的に明らかにする。
目次 : 後継者育成研究の意義と課題/ 院政期摂関家の後継者育成―内弁・官奏・執筆作法の父子相承/ 鎌倉御家人の後継者育成/ 近世村落における後継者育成の前提条件―歴史人口学の視点から/ 近世三井の同族子弟教育と営業店舗―連家・長井高義の見習いを事例に/ 藩儒の「家」の後継者育成―「家」を興した広島藩儒頼春水・梅〓夫婦の事例/ 愛媛県宇和島市三間町旧庄屋毛利家のリテラシー教育―蔵書調査から見えてくるもの/ 近世後期の武家社会における後継者育成―大名家臣層を中心に/ 明治維新期伊勢御師の継嗣としての活動と学び―溝口幹「日乗」の分析より/ 旧松山藩士の近代化―菱田家を中心に/ 娘たちにとっての「家」と農業―戦後農民教育と農業メディアにみる後継者育成/ 大衆食堂の暖簾分け継承の諸相
【著者紹介】
鈴木理恵 : 1961年高知県に生まれる。1989年広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得満期退学。現在、広島大学大学院人間社会科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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