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ノー・アニマルズ

鈴木涼美

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784834253986
ISBN 10 : 4834253988
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan

Content Description

2025年に取り壊しが決まっている期限つきの“棲み処”。そこで生きる人間たちの「欲望」を描いた著者初の連作集!

俗世というジャングルをサバイブする男女はアニマルか。
グランドホテルならぬグランド古マンション形式の物語は、混沌として続いてゆく。――――桐野夏生氏

両親が離婚し、母とふたりで暮らしている高校生の羽衣。母の自己中ぶりには慣れたが、母の今の恋人のことは心底気にくわない。その男と別れてくれたら母の全てを許してやるのに。
「501号室 十七歳はこたつで美白に明け暮れたい」

十年以上ホストとして生きてきた春樹。いずれは店を辞め同棲中の女を実家に連れていこうと考えていたが、女は勝手に出ていってしまい‥‥。
「309号室 三十三歳はコインロッカーを使わない」

子どもが欲しいかどうかもよくわからないまま卵子凍結することを決めた有希子。人生の選択を先送りする最良の方法だと思ったけれど――。
「403号室 三十九歳は冷たい手が欲しい」

ほか、全7篇を収録

【目次】
204号室 二十八歳は人のお金で暮らしたい
403号室 四十三歳はどうしても犬が飼いたい
402号室 八歳は権力を放棄したい
501号室 十七歳はこたつで美白に明け暮れたい
309号室 三十三歳はコインロッカーを使わない
403号室 三十九歳は冷たい手が欲しい
1階 二十六歳にコンビニは広すぎる


【著者プロフィール】
鈴木涼美 すずき・すずみ
1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部在学中にAV デビュー。その後はキャバクラなどに勤務しながら東京大学大学院社会情報学修士課程修了。修士論文はのちに『「AV 女優」の社会学』として書籍化。2022 年『ギフテッド』が第167 回芥川賞候補作、23年『グレイスレス』が第168 回芥川賞候補作に。他の著書に『身体を売ったらサヨウナラ夜のオネエサンの愛と幸福論』『浮き身』『トラディション』『YUKARI』『娼婦の本棚』等多数。

【著者紹介】
鈴木涼美 : 1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部在学中にAVデビュー。その後はキャバクラなどに勤務しながら東京大学大学院社会情報学修士課程修了。修士論文はのちに『「AV女優」の社会学』として書籍化。2022年『ギフテッド』が第167回芥川賞候補作、23年『グレイスレス』が第168回芥川賞候補作に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 花ママ

    取り壊しが決まっている古いマンションに済んでいる人々の7年からなる連作集。「ギフテッド」以来。 いずれに登場する人にも、感情移入できなかった。 図書館からの返却期限が迫っていて、駆け足で読んだせいなのか。なんか読後感スッキリせず。

  • 日の丸タック

    どこに収斂するのか?それぞれのストーリーはささやかな絡まりを持って進み、大きく影響しあうことなく着地する。 それぞれの内面描写が細かく続き、自己分析もダラダラと続く。 それぞれの年齢ごとに課題は明確になり、そしてその課題解決に突き進んだり戻ったり…はたまた見過ごしたりスルーしたり。 それぞれ進んできた道も、年と共にまた時間の経過と共に移り変わり過ぎて行く。 取り止めのない話が取り止めなく続く。それがそれぞれの日常で、決してリンクする事もする必要もない日常なのだと思う。

  • ロア

    劇的なことは起きない日常を、きっとみんなこんな風に暮らしてるのかもね(*´ω`*)たくさんの登場人物たちが色んなことを考えて生活している様は、人間観察的な視点で楽しめました。ホストのルイ様の話が印象的。

  • たっきー

    取り壊しがきまっているマンションで暮らす人たちの物語。今回の連作短編集はこれまでの鈴木さんの作品と比べて、重さは通じるけど明るさもあって面白かった。カバーイラストの雰囲気も好き。

  • 初読作家さん。物語の展開よりも、その人物の人間性に重きが置かれている。取り壊しが決まっているマンションに住む各部屋の住人達のエピソード、コンカフェに勤め日々流されて生きる女、三人兄弟のできる長男坊、母子家庭で奔放な母を持つ娘などが、限られた古いマンションでの生活をどのように過ごしているのかが垣間見える。 何か大きな事件が起きる訳でもなく、ひたすらリアルな日常が淡々と綴られていく限りではあるが 鈴木さんの文章は嫌いではなく、引力のように惹きつけられました ラストの話がエピローグ風で、良い締めでした。

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