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入管問題とは何か 終わらない密室の人権侵害

鈴木江理子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750354484
ISBN 10 : 4750354481
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本には、正規滞在が認められない外国人を収容する入管収容施設がある。収容の可否に司法は関与せず、無期限収容も追放も可能な場所だ。差別と暴力が支配するこの施設は、私たちの社会の一部である。「不法な外国人」への眼差しそのものに迫る、果敢な試み。

目次 : 第1章 入管収容施設とは何か―「追放」のための暴力装置/ 第2章 いつ、誰によって入管はできたのか―体制の成立をめぐって/ 第3章 入管で何が起きてきたのか―密室を暴く市民活動/ 第4章 支援者としていかに向き合ってきたか―始まりは偶然から/ 第5章 誰がどのように苦しんでいるのか―人間像をめぐって/ 第6章 どうすれば現状を変えられるのか―司法によるアプローチを中心に

【著者紹介】
鈴木江理子 : 国士舘大学文学部教授。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。NPO法人移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)共同代表理事、認定NPO法人多文化共生センター東京理事等を兼任。移民政策や人口政策、労働政策を研究するかたわら、外国人支援の現場でも活動。主著に『日本で働く非正規滞在者―彼らは「好ましくない外国人労働者」なのか?』(明石書店、平成21年度冲永賞)など

児玉晃一 : 弁護士。全件収容主義と闘う弁護士の会「ハマースミスの誓い」代表。入管問題調査会代表。移民政策学会常任理事。元日本弁護士連合会理事。東京弁護士会外国人の権利に関する委員会委員長、関東弁護士会連合会外国人の人権救済委員会委員長を歴任。2021年4月21日には、衆議院法務委員会に参考人として出席し、入管法改定案反対の立場から意見を述べた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 燃えつきた棒

    入管施設における死亡事案に関しては、先日読んだ『入管解体新書』の感想に書いたので、ここでは割愛する。/ 《社会世界の端役である女性たちには、最後の行き場として、あらゆる危機の影響が、どうしようもなく収斂するのである。》(ピエール・ブルデュー『世界の悲惨U』)/ この国において、あらゆる矛盾が収斂していくのは、非正規滞在の外国人・難民の下ではないだろうか? 逆に言えば、入管問題にはこの国の諸制度の根底にある非人間性が端的に現れているのではないだろうか?/

  • 崩紫サロメ

    日本の入管が抱える問題・非人道性を当事者・支援団体などさまざまな立場から指摘する。戦時中の治安維持法による予備拘禁よりも酷い人権侵害を現在の日本が行っていること、廃案になったとはいえ、2021年の通常国会に上程された入管法改正法案が収監者の人権を著しく侵害するものであったことはもっと多くの人に知られなければならないだろう。また入管の職員も「異常な世界にはまりこんで自ら暴行を加えるように変わっていく」という旧日本軍のような状況におかれている。

  • ロビン

    入管収容施設とは何か、いつ、誰によってできたのか、そこで何が起きてきたのか、支援者としていかに向き合ってきたか、誰がどのように苦しんでいるのか、どうすれば現状を変えられるのかー複数の執筆者によって、入管問題に関心のある人間の知りたいことがこの一冊にまとめられている。「(収容者の難民を)殺したとしても、事故として揉み消されるから大丈夫」という入管職員の発言には戦慄した。やや専門的で読みにくい章もあるが、普通の主婦から支援者となった周香織さんの章等は、自分も難民の方々のためにできることがあると勇気づけられた。

  • 奏市

    図書館の新刊コーナーで目につき手に取る。入管内で外国人が亡くなっているニュースを見たりして気にはなっていたが、ここまで酷かったとは軽いショックだった。複数の著者によるものだが、犯罪者でもないのに入管は刑務所のようとの表現が頻出。暴行、暴言によって身体と精神をぼろぼろにされる外国人たち。収容から仮放免されても就労禁止、生活保護もないならどうやって暮らせるのか。国連の作業部会から問題と指摘される重大な人権侵害が放置されているのは、我々日本人が外国人に冷たい・無関心の為、大きな問題化していないからだと反省した。

  • 田舎暮らしの渡り鳥

    仮放免されても苦悩があること、戦後の政策が今も続いていることなど、知らない知見が得られた。

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