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女人禁制 講談社学術文庫

鈴木正崇

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065277119
ISBN 10 : 4065277116
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

聖域とされる山、村の神事、そして大相撲の土俵。現代にもなお残る禁制や結界はどのように生まれ、なぜ人々は激しい批判に曝されても守ろうとするのか。女性たちはいかに受容/抵抗し、変えてきたか。第一人者が、文化人類学的分析を柱にしつつ宗教学、歴史学、国文学、社会学など多分野の成果を取り込んで、二分法的対立を乗り越える視点を提示する!

目次 : 女人禁制の現在―プロローグ/ 女人禁制への視角/ 大峯山の現状/ 山と女性/ 女人結界/ 仏教と女性/ 穢れ再考

【著者紹介】
鈴木正崇 : 1949年、東京都に生まれる。慶應義塾大学大学院博士課程修了。慶應義塾大学名誉教授。専攻は文化人類学、民俗学、宗教学。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 南北

    フェミニストが怒り出しそうなタイトルだが、女人禁制や女人結界を中立的かつ総合的に記述した本である。山岳信仰で女人禁制としているところはあるが、一切ダメという事例から特定の期日には入れるなどさまざまな違いがある。現在でも相撲の土俵や日本酒造り、トンネル工事などで女人禁制となっているが、単純に差別とは言えないものもあって興味深く読むことができた。近年では少しずつ女人禁制が少なくなりつつあるが、差別は解消すべきだという理念だけで現実は解決しない。時間をかけて伝統と差別のバランスを取っていく智慧が必要だと思う。

  • たまきら

    新刊コーナーから。男性の学者さんがなるべく中立の立場になって書いています。…伝統芸能が女性から始まり、有名になった後男性に独占され女性が参加禁止になったりした事例って結構あるんじゃないかなあ…。昔、一時廃れかけた伝統芸能が女性を参加させることで生き残って認知度が上がり、参加者が増え報道されるようになったらまた女人禁制になった、という話を研究者から聞いたことがあります。身近だとわんぱく相撲もそうですが、伝統の名のもとに行われる制限にそれほど正当性を感じない自分がいます。…単純に拒否される側は傷つくのよ。

  • Shoji

    この本は、吉野の大峯山における女人禁制について、多くの紙幅を費やしています。私も大峯山に年に一回は必ず登拝することを自身に課しており、さっそく手に取ってみました。女人禁制とは、差別や女性蔑視とは全く次元の異なることであると前置きしたうえで、民俗学的アプローチで女人禁制を解説しています。女人禁制を「宗教上の理由」と片付ければそれまでですが、習俗や伝統、文化、因習、修験信者の真情など簡単に説明がつかないのが事実のようです。どちらかと言うと、「女人禁制」反対派の方にお勧めしたいと思いました。

  • うさぎや

    女人禁制とは何かを説く、作者いわく「基礎編」な1冊。その真意が女性蔑視だけではないというのはわかったけど、でもその意識も十分すぎるほど含まれているのもわかって、なんとも理不尽だなあという感じ。

  • Rieko Ito

    山岳における女人禁制にほぼ限定された内容だが、非常に興味深い論点がいくつもある。単純に伝統vs男女平等という問題ではないことがよくわかる。女人禁制の伝統は古代から存在したものではなく、政治・社会において男性支配が強化していく過程で生まれてきた要素が強いこと。山の民と平地の民の力関係の変化が、血の忌意識について与えた影響、などなど。論点を山だけに狭めることによって、逆に深く広い視点が得られている。

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