Book Meter Reviews

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• itokake

  読了日：2022/04/13

  くったんじじいとは対馬の語り部、栗田仙吉氏(明治4年生)のこと。「餅を持ってこないと話は聞かせん。持ってこない子は追い出す」との言に従い、正月には子供たちが餅を持って集まった。この爺様が昭和12年5月7日-9日、著者に語った数十話が本書の前半。今更だが、なぜこんなに急いだ取材になったんだか…。もっとゆっくり語らせたら味わいも増しただろうに。『牡丹長者』は5pもあり、語り物らしい。調べると民謡として各地に分布。著者にそまひき歌(杣挽歌？)を歌ったとあるが、テキストなし。爺様の物語をもっと聞きたかった。

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