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心が息づく建築 精神科病院の設計から考える建築の本質

鈴木慶治

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344936881
ISBN 10 : 4344936884
Format
Books
Release Date
August/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

医療福祉建築の設計から
建築の本質を読み解く

精神科病院をはじめとする医療福祉建築を多数手がけてきた著者が問い続けたのは、「心を病んだ人にふさわしい空間とは何か」。患者を隔離するのではなく、人としての尊厳を支える建築環境を医療現場とともに模索してきた。その実践を通じて見えてきた、建築の本質と社会に果たす役割を語る、本質的な建築論。

建築とは何か。その本質的な価値や役割とは何なのか――著者はこの問いを建築の現場に立ち続けながら、繰り返し自らに問いかけてきました。
建築とは本来、厳しい自然環境の中で、少しでも安心して暮らせる場をつくろうとする人間の営みから始まったものです。しかし現代では、建築技術の進歩や価値観の多様化のなかで、建築が「作品」として消費される傾向が強まり、その本質を問う声は長く影を潜めてきました。
それでも近年、地球環境の変化や社会の不確実性を背景に、建築の役割を根本から問い直そうとする動きが少しずつ広がりつつあります。
だからこそ今、建築の本質を見つめ直すべき時期に来ている――著者はそう考えています。

著者は住宅や公共施設に加え、とくに精神科病院などの医療福祉建築に多く携わってきました。かつて多くの精神科病院が患者の社会的隔離を前提としていたなかで、著者は「心を病んだ人が治療を受け、社会に戻る場としてふさわしい建築とは何か」を問い続けてきました。
心地よい光と風、人との自然な交流、そして独りで過ごせる静かな場所。――そうした環境が回復に欠かせないと考え、精神科だけでも約40病院、100を超えるプロジェクトの設計を手がけています。
本書は精神科病院の設計をとおして著者が発見した建築の本質や建築の持つ力についてあらためて語ったものです。今、建築設計の世界で活躍し、あるいはこれから建築設計の世界に入ろうとする若い人に、建築とは何かを考えるきっかけを与えてくれる一冊です。

【著者紹介】
鈴木慶治 : 静岡県磐田市出身。1981年、明治大学工学部建築学科卒業後、共同建築設計事務所に入社。キャリア初期は集合住宅やオフィスビルの設計を多く手掛ける。1990年、山梨県立北病院で精神科病院の設計監理を本格的に経験する。1995年から阪神・淡路大震災で被災した「宮地病院」の再建に携わり、2000年には「あさかホスピタルA棟」で医療福祉建築賞を受賞。以来、精神科を含む医療福祉建築の設計を多く手掛けている。2018年、「長野県立こころの医療センター駒ヶ根」にて公共建築賞特別賞を受賞。2017年に代表取締役社長に就任し、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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